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ACTIVITY REPORT OF JOIN:
THE POWER OF CLOTHING
皆様からの寄付金の使い道

ACTIVITY REPORT OF JOIN: THE POWER OF CLOTHING 皆様からの寄付金の使い道

2022年に実施された「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」キャンペーンを通して、合計200万USドル(約3億円)が日本財団に寄付されました。海洋問題に取り組む日本財団は、産官学民が連携した包括的海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」を推進しています。この一環で、ごみ拾いを競技化した日本発スポーツ「スポGOMI」のワールドカップを企画。国や世代を問わず、多くの方が海洋ごみ削減アクションに参加する機会の創出に役立てられます。

※「スポGOMI」は“スポーツごみ拾い”の略称で、決められたエリアで制限時間内に拾ったごみの量や種類に応じて与えられるポイントをチーム同士で競い合う、2008年に日本で生まれたスポーツです。

スポGOMIワールドカップ

スポGOMIワールドカップ
スポGOMIワールドカップ

(写真左から)日本財団 会長 笹川陽平、(プロクライマー)野中生萌、(JOCアスリート委員長/スポGOMIアンバサダー)松田丈史、
(タレント)山内鈴蘭、(株)ファーストリテイリング 取締役グループ上席執行役員 柳井康治

各国の代表チームを招聘して開催する第1回ワールドカップは、2023年11月に日本で開催予定。この大会に向けて国内では全国47都道府県で予選大会および、日本代表を決める国内決勝大会、そして海外では世界6大州・約20カ国で予選大会を開催予定です。大会を通じて、「スポGOMI」の国際的な普及を促進し、国や世代を問わず多くの方に海洋ごみの削減活動に参加いただく機会を日本から創出することを目的としています。
詳細につきましては「スポGOMIワールドカップサイト(外部リンク)」にて、更新情報をご確認ください。

日本財団 常務理事 海野光行さんに聞く、
スポGOMIワールドカップにかける思いと展望

海野 光行

海野 光行 Mitsuyuki Unno

日本財団 常務理事
1990年に大学卒業後、日本財団(当時は日本船舶振興会)に入会。国内の福祉事業や財団の広報を経験した後、2000年海洋事業部に配属。2011年からは常務理事として海洋部門を統括し「次世代に海を引き継ぐ」をテーマに国内外の海洋に係るプロジェクトを担当。

海洋ごみ問題が世界的に深刻化している一方で、今後も人類が排出するごみは増え続けることが予測されています。特に、プラスチックは自然界では完全に分解されませんから、一度海に流れ出れば生物の生命を奪うばかりか、食物連鎖で人体にも侵入し、悪影響を与える可能性があります。対策は待ったなしの状況です。
海のごみの約8割は陸で発生しています。ごみを減らす方法にはいくつかありますが、中でも「ごみ拾い」は、ごみが海に流れ出すのを防ぐ“最後の砦”であるとともに、問題を“自分ごと化”していただく有効な手段と考えています。当財団では2019年から、日本政府と連携した全国規模の一斉清掃キャンペーンをはじめ、全国の高校生を対象とした「スポGOMI甲子園」などの企画を展開してきました。甲子園についてはコロナ禍でも参加校が増え続けるなど、年々規模を拡大して実施してきた中、この度ファーストリテイリング様からグローバルキャンペーンによるご寄付の話を受け、この機に世界的な海洋ごみ削減のムーブメント(機運)をつくる取り組みに活用したいと、スポGOMIの世界大会を企画しました。
昨年末にカタールで開催されたサッカーのワールドカップで、日本サポーターのごみ拾いが世界的に注目されたことも追い風になると思います。日本で生まれたこの「スポGOMIワールドカップ」が、世界中の方が海洋ごみ問題に対して関心を持ち、アクションを起こすきっかけになることを願っています。

日本財団とは?

日本財団とは?

日本最大規模の財団として1962年に創立以来、人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、幅広い分野の活動を推進しています。2015年からは、豊かな海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくことを目指して「海と日本プロジェクト」を開始。その一環として2018年11月からは、世界的に深刻化する海洋ごみの問題を自分ごと化し、“これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、"CHANGE FOR THE BLUE"を推進しています。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思のもと、日本全国で海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。