in collaboration with
UNIQLO
and
Our Town
vol.10[Hong Kong]
国際都市・香港に、ユニクロが上陸して20年を迎える。今この街を歩くなら、どんな景色を見て、何を食べたいか?香港発の雑誌『Milk X』のプランに身を委ねてみよう。
圧巻の夜景で知られるビクトリア・ハーバーを臨む3つのエリア・尖沙咀(Tsim Sha Tsui)と中環(Central)、そして上環(Sheung Wan)にフォーカス。歴史ある小道と高層ビルが共存し、この都市のローカルな姿と近代的な側面のギャップを味わえる。斬新な発想の書店や市場での宝探し、アイコニックな海岸線をリニューアルした遊歩道を散策した後には、100年以上の歴史を持つティーハウスでひと休み。あるいは、広東ポップミュージックとエッグタルトの組み合わせを楽しむのも小粋だ。山々と海に挟まれ、古きもの、新しきものの魅力が入り混じる国際都市の美学を探しに行こう。
圧巻の夜景で知られるビクトリア・ハーバーを臨む3つのエリア・尖沙咀(Tsim Sha Tsui)と中環(Central)、そして上環(Sheung Wan)にフォーカス。歴史ある小道と高層ビルが共存し、この都市のローカルな姿と近代的な側面のギャップを味わえる。斬新な発想の書店や市場での宝探し、アイコニックな海岸線をリニューアルした遊歩道を散策した後には、100年以上の歴史を持つティーハウスでひと休み。あるいは、広東ポップミュージックとエッグタルトの組み合わせを楽しむのも小粋だ。山々と海に挟まれ、古きもの、新しきものの魅力が入り混じる国際都市の美学を探しに行こう。

UNIQLO Mira Place
2005年当時、日本の漫画を実写化した香港映画『頭文字D THE MOVIE』が驚くほどの成功を収め、日本文化に対する現地の熱狂ぶりが話題になった。その数か月後、ユニクロが香港初の店舗を尖沙咀のミラプレイスにオープン。それから20周年となる今年10月、その第1号店が3フロア、2,000㎡を超える大型店舗へとリニューアル。リペアサービスを行うRE.UNIQLO STUDIO、オリジナルデザインが作れるUT me!、そして香港2店舗目となるUNIQLO COFFEEを新設。香港のアーティストとコラボした限定アイテムも登場する。
B1, GF & L1, Mira Place 1, 132 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon

CollaborationWhat is Milk X Magazine ?
雑誌『Milk X』って?

2006年、TK MAKが創刊した月刊誌。ファッション、ビューティ、そしてライフスタイルを新鮮な視点で特集。トレンドのレポートや、デザインが生まれる背景、クリエイターの舞台裏まで、確かな取材力と深いストーリーが、読者の心を惹きつけてやまない。LifeWear magazineとの関係は4年前、『Milk X』がLifeWear magazineの取材をしたことが始まり。このときの縁がきっかけで、『Milk X』創刊20周年を目前に、待望のコラボレーションが実現した。香港カルチャー通の『Milk X』編集部がこの企画“UNIQLO and Our Town”をナビゲートして、東洋と西洋・そして伝統と新しさがミックスされたこの地ならではの魅力をお届けする。読めば、この都市のユニークさを実際に体験したくなるはず。なお、10月初旬発売の『Milk X』本誌では、UNIQLO特集企画を掲載予定。発売をお楽しみに。

Bolton Cafeボルトンカフェ

レトロ喫茶のコンセプトで2024年オープン。名物は、ご飯にラード、醤油、フライドガーリック、刻み葱をのせたラードライス(左・68HKD)。食後には、ふわふわのパン生地にクッキー生地を重ねた香港名物“パイナップルパン”にアイスを挟んだデザート(右・40HKD)を。タイル張りの壁に懐かしいポスターの飾られた店内では広東ポップのメロディーが流れ、この街のノスタルジックな世界観を体験できる。
20 Ashley Road, Tsim Sha Tsui

Hong Kong Space Museum香港スペースミュージアム

ユニークな外観から“星明かりの下のパイナップルパン”というロマンチックな愛称で親しまれ、何十年もの間、愛されてきたミュージアム(入場料は一般10HKD, 水曜日は入場無料)。その内部が2021年にリニューアルし、惑星や銀河に関するインタラクティブな展示から、ワクワクする宇宙探索まで網羅。スペースシアターは、満席でがっかりしないよう、事前オンライン予約を(一般料金30~40HKD)。
10 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui

The Commercial Pressコマーシャルプレス

本が大好き、カリグラフィーを楽しみたい、あるいは思考をクリアにしたい。そんな人におすすめの書店。ひっそりとした入り口からは想像もつかない1,000㎡を超える大きさで、賑やかな尖沙咀エリアの隠れ家のような空間。さらに、ライブ配信スタジオ、カフェ「Afterword」やイベントスペース「the Hub」など、さまざまなカルチャースペースで、クリエイティブな刺激を得られる。書店員の親身なサポートもうれしい。
83~97 Nathan Road, Tsim Sha Tsui

Star Cafeスターカフェ

1996年創業時の有名人のサインプレートや、活気ある80年代の香港ナイトライフについて、昨日のことのように語ってくれる4代目店主・ラムさんのお店。以前の建物が買収されたことにより、入居ビルを変えて再オープン。ラムさんが新鮮なトマトソースと牛肉で毎日仕込む看板メニューが“チーズトマト麺 ”(写真左・46HKD) と“トマト牛肉麺 ”(右・40HKD)。創業時から不動の人気だ。
58 Granville Road, Tsim Sha Tsui

Bing Kee Cha Dongビンキーチャーダン

こぢんまりとしたタイハンエリアに佇む創業70年の老舗屋台では、地元の人や旅行客が次々と朝食や昼食を注文していく。昔ながらの香港式ミルクティー(20HKD)と揚げトースト(14HKD)はベストマッチ、さらにポークチョップヌードル(38HKD)にナンプラーを加えた香りも格別だ。オーナーのホンさんはSNSも駆使して若者とも交流しながら、伝統の味を引き継いでいる。
5 Shepherd St, Tai Hang, Causeway Bay

East Coast Park Precinct東岸公園主題区

2024年にオープンしたこの公園は、ビクトリア・ハーバーのパノラマビューを楽しめる穴場スポット。ジョギングをする人、おしゃれな椅子で休憩する旅行者、広場で遊ぶ子どもたちなどで賑わう。写真右端に見えるユニークな建築物は、湾仔(ワンチャイ)高速道路の東端に位置する排気口。マジックアワーには、遊歩道から海岸線の夕焼けを望む景色を楽しんで。MTR炮台山(フォートレス・ヒル)駅から徒歩5分。
Watson Road, Causeway Bay

Lin Heung Tea House蓮香茶室

「エビ餃子、シュウマイ!」活気のある声が飛び交う食堂の1階、8人がけのテーブルにつくと、チャン支配人が温かく出迎え、蒸したての点心(38HKD〜)がカートで運ばれてくる。こうした昔ながらのティーハウスでは、湯呑みの蓋を外すのが、“お茶のおかわり希望”の合図。1階では、手回しで挽かれた伝統的な茶葉も購入可。お茶の産地で知られる嶺南(リンナン)の文化を存分に味わおう。
160-164 Wellington Street, Central

Tong Lau Experience Room唐樓(トンロー)体験館

シェアハウスやプライベートアパートの運営会社HABYTと都市再生機構が協力し、唐樓(トンロー、中国式長屋)保存プロジェクト“Habyt Bridge”の一環でオープン。元々は中国日報社のオフィス兼社員寮だった場所が、旅行客と居住者の共同スペースと展示室に生まれ変わった。赤レンガの壁やトンロー・ユニットの模様の入った床は1950〜60年代当時の生活様式を想像させ、どこか懐かしさを感じさせる空間だ。
88 Staunton Street, Central

Central Marketセントラルマーケット

19世紀半ば、大声で行商人が魚を売り捌いていた卸売市場跡地が、活気はそのままに、ショッピングやバラエティ豊かな食事を楽しめる4階建てマーケットへと生まれ変わった。バウハウス建築のデザインも必見だが、個性的なお土産探しも楽しい。“香港トラムストア”や“グッド・バッド・クリエイティブ”では貴重なヴィンテージを販売している。
93 Queen’s Road Central, Central

How to Taste Tea in Hong Kong?

How to Taste Tea in Hong Kong?
濃い紅茶に無糖練乳を加えたミルクティーが香港名物である一方で、プーアル茶の確固たる伝統も長年にわたって揺るぎない。オーセンティックな茶葉を使い、革新的なお茶の楽しみ方を提案するお店『Plantation Tea Bar』を主宰するナナ・チャンが、ベーシックなプーアル茶の淹れ方を指南する。「淹れたお茶をピッチャーに移してから、湯呑み茶碗へ注ぐのがコツ。このひと手間で均等な味わいになりますよ」。

- 1.フタつきの茶器「蓋碗」に熱湯を入れて一度流し、温めておく。
- 2.茶器に熟成プーアルの茶葉を入れ、沸騰させたお湯を茶器の3/4ほど注いで20秒ほど待ったら、茶器のお茶をピッチャーに注ぐ。
- 3.ピッチャーから茶碗にお茶を注げば、ティータイムを楽しむ準備は万端。伝統的なプーアル茶の味わいを堪能しよう。


Plantation Tea Barプランテーションティーバー

法律関係の仕事からお茶の世界へと入ったナナ・チャン(上写真中央)が主宰するお茶とティーカクテルのお店。季節の茶宴と豊富な茶葉から選べるポットオーダーが人気。伝統的な茶葉と革新的な淹れ方を組み合わせ、ユニークでモダンなお茶の体験を提供している。
18 Po Tuck Street, Shek Tong Tsui
Take Hong Kong home!

香港は、多様で賑やかな文化と歴史が感じられるユニークなお土産の宝庫。セントラルマーケットの雑貨屋「香港トラムストア」(1. 麻雀のキーチェーン各38HKD、6. 鶏柄のボウル38HKD)や、「グッド・バッド・クリエイティブ」(3. 豚の貯金箱450HKD)では、雑貨の掘り出し物がたくさん。「香港スペースミュージアム」では、宇宙にちなんだグッズ(4. ピンバッジ各20HKD)が。「プランテーション・ティーバー」では、茶葉の“ティーバー” (2. 128〜208HKD)が人気。バーはタブレット状で、手軽にお茶として淹れられる。タイハン地区のランドマーク「大坑火龍文化館」では、100HKDの入館料寄付でもらえるキッチュなフリーギフト(7. Tシャツ)や、ステッカー(5. 20HKD)も発見。

*掲載情報は2025年7月時点のものになります。
- Curated by Cheng Chi Lung and Cancan Chan
- Photography by Fong Siu Hong
- Coordination by Joyce Yeung
- Illustration by Fat Ho
- Text by Cherry Wong
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