本誌も創刊から5年目を迎え、ありがたいことに、魅力的な生活を送る人々をたくさん取材してきました。そのたびに考えるのが、私たちの暮らしをより良くしてくれるものとは何か、ということ。シンプルな問いかけですが、きっと人の数だけ答えがあるのではないでしょうか。

そのとき同時に思うのが、ユニクロのLifeWearはそこで何ができるのだろうか、という疑問です。機能や着こなしなど、たくさんのアイデアがある中で、今号ではそのひとつの答えとして、服のレイヤリングがもつ役割について考えてみることにしました。

例えば、撮影をしたミラノとコペンハーゲン、2つの街でファッションのムードは全く違う。国が変われば、当然ながらその土地ごとのスタイルがあり、レイヤリング次第で服がモダンな見え方に変化します。機能に着目し、都会的なアウトドアの視点から考えることも、着こなしの可能性を広げることにつながるはずです。

編集をする中で何より興味深かったのは、着る人とそのアイデアによって、ユニクロが作るベーシックな服が、また別の意味を持ち始めるということです。その国らしさ、その人らしさ、服に求める機能や役割。それぞれにぴったり寄り添うピースを、私たちはLifeWearとして作り続けていきます。

• Front Cover : Artwork by Daniel Barreto
• Back Cover : Photography by Mitsuo Okamoto

Artwork by Daniel Barreto

カバーとこちらのアートワークは、イラストからアニメーションまで幅広く活躍するアーティスト、ダニエル・バレットさんのアーカイブより編集部が選定。人が重なり合う表紙の作品は、彼が住むメキシコ、バハカリフォルニアの砂浜の色合いに着想を得たもの。

• Translation : Sam Bett
• Proofreading : Shuchinsha Co., Ltd.
• Creative Direction & Art Direction :
• FAST RETAILING CO., LTD. Global Creative Lab Tokyo