
2022年春夏コレクションのインスピレーションやコンセプトへの想いについてジョナサン・アンダーソンにインタビューしました。
今回のコレクションのキーワードは海だと聞いていますが、インスピレーション源と、そのムードについて教えてください。
ノーフォークの海岸線沿いにある別荘にほど近い、よく行くビーチがその源ですね。そこに漂うムードはいつも若々しいスピリットに溢れていて、とても落ち着いた、明るい雰囲気なんです。
今回のコレクションでは、船をモチーフにしたパッチワークや刺繍などがキーデザインとなっていますが、あなたのお気に入りのアイテムはなんですか?
常に大切にしている“クラフト”というテーマを探求するために、ヨットモチーフのパッチワークにはクラシックなストライプのシャツ地を用いています。このアイデアをさらに進化させ、ジャカードソックスにもパッチワークデザインを応用しました。
そして私のお気に入りのアイテムは、このヨットモチーフのパッチワークが入ったグレーのスウェットシャツです。

あなたにとって海とはどういった存在でしょうか?
休日、逃避、そしてリラックスして息をつく時間、ですね。
今回の撮影ではセーリングボートが舞台になっています。セーリングがあなたにもたらすものがあるとすれば、それは何でしょう?
夏休みは大体イビサ島で過ごします。また私は北アイルランド出身で、昔から海に囲まれた生活を送ってきたので、本当に多くの影響を受けています。

ご自身のブランドに加え、他にも多くのコレクションを手掛けていますが、LifeWearがコンセプトのユニクロと作品を作る上で、他とは違う心持などはありますか?
ユニクロとの仕事は、他とは違い世界中の人たちに服を着てもらえる機会なので、とてもエキサイティングに感じています。また、同時に日本という国、そしてその文化と繋がれていることが嬉しいです。
今回フォトグラファーはTheo Wennerを指名されていますが、その理由を教えてください。
以前から彼の作品には注目していて、とても刺激的な作品だと感じていました。特にビーチの写真と若者の捉え方が素晴らしいと思います。

コロナの影響で、ここ2年間多くの若者が本来得られるべき機会や経験を失っています。そんな状況下でも、デザインの世界で働くことを夢見ている若者たちへアドバイスはありますか?
挑戦し続け、創造し、自分を改革してください。そして今まで考えもしなかった新しいアイデアを探求するためにこの時間を使うのです。発見への道筋を作り、新しいことに挑戦していってください。
コロナが落ち着いたら訪れたい国や街はありますか?その理由も教えてください。
(どこか特別な場所に行くのではなく)ただただ自然を満喫できる田舎に行って、ずっと散歩をしていたいですね。