HISTORY OF SILK

5分でわかる、シルクの歴史。

シルクロードに象徴されるように、古くから人類と深くかかわってきたシルク。
ここではそのシルク史から、注目トピックをピックアップ!
絹糸のように長い歴史を、5分で紐解きます。

B.C.3000

黄帝の妃、嫘祖が山繭から絹を発見

中国の神話で伝説的な祖とあがめられた黄帝。
その妃である嫘祖が、ある日「山繭」をあやまって
お湯に落とし、それを拾い上げようとした時に偶然
「絹」を発見したのが“絹の誕生”のきっかけと
言われています。

B.C.2000

中国で養蚕が始まる

世界で最も早く養蚕が始められたのは中国。
黄河や揚子江の中・下流域で
行われていたと考えられています。

B.C.400

シルクロードが誕生

紀元前4世紀ごろ、
北方ユーラシア騎馬民族の匈奴が中国で絹を手に入れ、
西方と取引を始めたことによってシルクロードが誕生。
交易路は「ステップ路」「オアシス路」「南海路」
などが栄えました。

東から西へ、西から東へ
運ばれたものは?

東から西へは、絹をはじめ、養蚕・製糸の
技法や東洋の文化が。西から東へは、
宝石やガラス製品といった財貨のほか、
宗教なども もたらされました。

三蔵法師もマルコポーロも
この道を通りました

西遊記で有名な唐朝の高僧、
玄奘(三蔵法師)が仏典を求めて印度を訪れた時も、
マルコ・ポーロが中国を旅行した時も、
シルクロードを通ったと言われています。

B.C.300-200

弥生時代中期、日本に養蚕が伝わる

中国大陸から海を渡り養蚕が日本に伝わったのが、
弥生時代中期と考えられています。

B.C.51-30

クレオパトラが愛した紫のシルクとは?

絶世の美女クレオパトラが愛したと言われているのが、
貝殻で紫に染めた「貝紫」のシルク。
それは同じ重さの金と取引きされたというほど、
非常に貴重なものでした。

A.D.600

ヨーロッパで養蚕が始まる

僧侶たちが蚕種を竹杖の中に隠して現在の
イスタンブールに運んだのが、ヨーロッパにおける
養蚕の始まりだと言われています。

A.D.719-756

楊貴妃には絹織職人が
700人もいたらしい

シルク発祥の地である中国の楊貴妃もまた、
シルクを愛したと言われています。
その豪華な絹織物を作るのに、専門の職人が
700人以上いたというから驚きです!

A.D.1755-1793

思わずうっとり♥
マリーアントワネットのシルク

ヨーロッパで養蚕が広く普及するにつれ、貴族にも
シルクが大流行。中でもフランスの王妃マリー・
アントワネットは、ドレスから靴に至るまで、
うっとりするような装飾のシルクを愛用していたと
言われています。

中世〜近代

世界各国で発展!民族衣装に見るシルク

中国で生まれた絹は、シルクロードを通って各地へと広まり
発展しました。日本の「着物」、韓国の「チマ・チョゴリ」、
ベトナムの「アオザイ」など、個性豊かな民族衣装にも、
シルクが使われています。

A.D.1884

レーヨンの登場

1884年、フランスのシャルドンネ伯爵が硝化法レーヨンを発明。

A.D.1935

ナイロンの登場

アメリカのデュポン社の研究員が、
1935年にナイロンを開発。

A.D.1953

スクリーンにも登場!女優がまとうシルクドレス

1953年製作のアメリカ映画「ローマの休日」。
劇中でヒロインのアン王女もシルクを着ていました。
モノクロのスクリーンの中でも際立つ気品はシルクならでは!

現代

シルクが女性を美しくする!
様々なパワーに注目が集まる

近年の研究により、衣服だけではなく医療品や食品など、
様々な分野に利用されているシルク。
中でも注目なのがシルクの成分を使った化粧品。
女性を美しくしてくれる、頼もしい存在なんです。

A.D.2013

カジュアルな着こなしを可能にする
ユニクロのシルク革命

長い伝統を持つ高級素材シルクは、高貴な身分の人しか着られない
時代もありました。そんなシルクが2013年、気軽に手にできる価格で登場!
高品質のシルクが驚きのプライスで届けられました。
カジュアルに着られる、LifeWearとしてのシルク。
長いシルク史にユニクロが刻んだ、新たな革命です。