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北斎ブルー

葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」からブルーに焦点を当てたコレクション
明治創業、日本で唯一の手摺木版による和装本を刊行する「芸艸堂unsodo」。その木版アーカイブから葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をピックアップし、彼の作品の象徴ともいえる色、ブルーに焦点を当てました。身頃にグラデーションを配したり、ポケットに版画一枚のプリントを用いるなど、日本的美意識をモダンに再解釈したコレクションです。
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UT(グラフィックTシャツ)

北斎ブルー

北斎ブルー


1998年、米国の雑誌『LIFE』が発表した「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」に、ただ1人だけ選ばれた日本人がいる。浮世絵師の葛飾北斎だ。日本のみならず、世界的にも北斎が愛されてきたことを示す、格好のエピソードと言えるだろう。実際、北斎の作品は、ゴッホやドガに強いインスピレーションを与えたことでも知られ、いわゆる“印象派”は北斎なしに生まれることはなかったと言っても過言ではない。

では、北斎のどこがそこまですごいのか。まずは画風の変幻自在ぶりを挙げることができるだろう。およそ70年にわたる画業のなかで、ユーモラスな戯画(『北斎漫画』など)から大胆にして細密な風景描写(「冨嶽三十六景」など)まで、バラエティに富んだ画風を自家薬籠中のものにしてきた。貫かれているのは、世界に対して注がれる北斎のまなざしの、カメラにも勝る確かさだ。また、北斎は色彩においても、チャレンジをしている。「冨嶽三十六景」では、当時はまだ新しかった“プルシアン・ブルー”(通称“ベロ藍”)という顔料をいち早く使い、それまではなかった透明感のある“青”を浮世絵にもたらした。これが世に言う、“北斎ブルー”だ。

しかし、ここまで成し遂げた北斎自身は、70歳までの絵は取るに足らないもので、100歳を越えてようやく神妙の域に達すると考えていた。その向上心なくして、“世界の北斎”なしということか。