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国内外を問わず、第一線で活躍するファッションデザイナーとコラボレーションする“Designers Invitation Project”ライン。2006年のスタート以来、人気ファッションブランドによる個性あふれるデザインが話題となり、毎シーズン、登場するデザイナーやブランド、発表されるアイテムに多くの期待が寄せられている。
今シーズンは、東京のファッションシーンを牽引する「beautiful people」「G.V.G.V.」「iliann loeb」「DOUBLE STANDARD CLOTHING」「plumpynuts」 「leur logette」、そしてNYから「SUNO」が登場。それぞれまったく異なるファッション性が、ユニクロのフィルターを通じて、誰にでも着こなせる親しみやいデザインで完成した。彼らによる限定コレクションは、ユニクロだけ。
ーここだけでしか見られないスペシャルな世界観を、思いっきり楽しみたい。

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Designers Invitation Projectのアイテムをまとったモデルが、ちょっと動いたり、歩いたり、着替えたり。UNIQLOのアイテムを組み合わせてコーディネートの幅が広がったり。「ひとひねり」の魅力がつまったdip magazineの遊び方とは?

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「自分のコレクションを作るのではなくて、ありそうでないものを生むのが僕の仕事」
カジュアルとフェミニン、モダンとクラシック。対の要素を含む<ダブル スタンダード クロージング>はデザイナーであり代表取締役である滝野雅久さんにより、’98年に誕生した。 オンオフを選ばない服は『ダブスタ』と略され、瞬く間に支持を獲得、愛され続けている。

定評のあるシルエットのなかでも、とりわけジャケットは、傑作だ。「気付くとジャケットの絵型を描いているほどマニアなんです(笑)」と滝野さん。腕のシェイプ具合などディテールの研究を重ね、3kg痩せて見える作りにしています。また、内ポケのふちを表地で囲むお台場仕立てといった紳士服の手法を取り入れて、縫製もメンズの工場です」

エッジィと定番のあいだをつく挑戦は、今回のプロジェクトでも発揮されている。「ウルトラストレッチデニムをはじめ<ユニクロ>のアイテムと合うように作りました。それこそが参加4回目の進化の形だと思うので。異素材ミックスを心がけ、ジャケットにはスウェットを選びました。背面にはリブを施し、5枚重ねた襟の布は厚ぼったくならないように、切りっぱなしにしています。<ユニクロ>ではすぐに特注の素材を作ってもらえるので、クリエイションの幅が広がる。圧倒的な生産数ゆえの醍醐味ですね」

いつもではないけれど、映画。今季は『グラン・ブルー』にインスパイアされています。テーマになった映画はスタッフにDVDを渡して見せます。一番の教科書ですからね。

始末の仕方。「Designers Invitation Project」でのジャケットの襟のあしらいのように、切りっぱなしorまつり縫いを選ぶかですべてが変わります。料理の盛り付けと同じ。

経済と政治。やっぱり服もマーケットありきですから。僕が思う“いま”を発表するためにデザインをしているわけではない。それなら絵描きになったほうがいい。洋服で食べていきたいので、ビジネスとかっこつけることを両立しています。

実家が洋品店ということもあり、ファッションの道以外考えられなかった。

ダブルスタンダード!僕を含め世の中ダブルスタンダードだらけだなーって思うんです。どこかに真実は一つだって気持ちもあるけれど。

天然素材をいかした着心地と、立体的なデザインのニットで、大人のデイリーウエアとして高い支持を得ているイリアンローブ。デザイナーの小松さおりさんは、OLからファッション業界へ。自分でブランドを始めるとは想像すらしなかったという。

「デザイナーなんてなれるわけがない、と決めつけていました。高卒で一般企業に就職しましたが、このままでいいの? という疑問が消えず、退職して専門学校へ入学しました。ニットとの出合いは勤め先のアパレル企業で。ニットは何の糸でどんな風に編むか? そして洗い方はどうするか? という工程で素材を作っていきます。新しいデザインを生むよりも、素材づくりや着心地を追求したくて」

ニットが生む糸×編地×デザインの化学反応に魅せられ、8年前にを設立。伝統的な技法を取り入れたニッティングで生み出される美しいシルエットが、すぐさま評判に。当時からトップスのみならずボトムスも作っているところもユニークだ。

「本来、布帛で作るものをニットで仕立てると、独特のシルエットになるのがおもしろい。パンツは初期から編み続け、いまではブランドの顏でもあります。トップスは基本的に、美しいドレープを描くホールガーメント製法を採用しています。ちなみに、このコラボでは初めてカットソーに挑戦しました。通常、ニットのデザイナーは工場への指示出しまで1人で行いますが、今回はパタンナーをはじめさまざまなスタッフとの共同作業。いつもと違ったチーム感が楽しかったですね」

ヴィム・ベンダース監督の映画。特に『パリテキサス』と『ブエナビスタ』。サウンドトラックも含めて最高です。

糸×編み方×デザインの何千種もの方程式からベストの解答を手繰り寄せること。

育った地域で質感が異なる羊毛の特徴を完璧にインプットしたい。そして近い将来、産地指定のアイテムを作りたいです。

世界の忘れ物女王。パリに携帯を2回忘れてきました。デザインソースになりそうなものを目にしたら、頭が仕事モードに切り替わって、ほかはどうでもよくなっちゃうんです(笑)

東京コレクションを代表するブランドとして、欠かせない存在であるG.V.G.V.。流行の移り変わりとともに、5年もすれば、まったく様変わりしてしまう東京コレクションの中で、G.V.G.V.は、10年以上もトップを走り続けている。

「気がついたら10年経っていたという感じです」。
そう自然体で語るのはデザイナーのMUGさん。G.V.G.V.といえば、フェミニンとマスキュリンを融合させたスタイリッシュなシルエットが特徴。そこに、ユニークなテキスタイルや色がミックスされていく。

「一番大切にしていることは、素材感と着た時のシルエット。それから、ファンタジーとある程度のリアル感を常に意識しています」。デコラティブなものより、シャープでミニマルな服が好きだと話す。自分が着たいと思わない服を作っても、他の人も着たくないだろうと考え、ごわついた素材や硬い生地など、自身にとって着心地の悪い素材を使うことはない。

G.V.G.V.は、海外からも注目をされる希少な東京ブランドでもある。「特に東京を意識していることはありませんが、パリでショーをすることは、自分の中では違うと感じています。2002年に初めて東京コレクションでショーを行った時の、あの手探りでやった感覚を常に持ち続けたいと思っています」。クールなリアリティと時代の空気に流されることのない姿勢。そこに、G.V.G.V.が支持され続けている理由があるのだろう。

明るい色のトーンで見せたいというアイデアが最初からありました。特に好きなポピーレッドと、ライトブルーのこの2色をメインに、カラートーンで構成したデザインに仕上げました。

デザインする時、どのアイテムがきてもシリーズの中で合わないものがないように、と考えています。それは、G.V.G.V.でも同じ考え方です。今回は、色の組み合わせを楽しんでもらいたいと思って作りました。もちろんワントーンでもいいですし。コートの場合だったら、中にショートパンツを合わせて、別の色をのぞかせるとか。コーディネイトで自分流の楽しみ方を見つけてもらいたいです。

Designers Invitation Projectでは、G.V.G.V.でやっていることを、どれだけミニマルにできるかというアプローチで進めています。切り離しすぎるとやっている意味がなくなるので。例えば、シルエットとか、ちょっとマスキュリンだったり、フェミニンだったりする部分をうまく入れながら、どこかしらにG.V.G.V.らしさを加えています。

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