洗濯のプロがレクチャー
カジュアルシャツのお手入れ方法
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カジュアルシャツのお手入れ方法
Apr 17, 2019 OTHER

お気に入りの洋服は、できるだけ長く、キレイに着たいですよね。そこで、お手入れ方法に関する新連載がスタート!2回目のテーマは「カジュアルシャツ」です。襟汚れやシワなど、日々のお手入れで気になるお悩みについて、洗濯家の中村祐一さんにお話を伺いました。洗濯に関する基本から、役に立つ豆知識まで、たっぷりご紹介します!







シャツを洗濯すると、どうしてもシワがついてしまいます。シワを取るにはアイロンがけが必要ですが、あまりにシワシワの状態だと、アイロンでプレスしてもなかなかシワが取れないことも。そこで、シワがつきにくい洗い方・干し方をご紹介します。ポイントは3つです。



実は、標準コースの脱水は、シャツには長すぎる場合が多くそのままの設定だとかなりひどいシワができやすくなります。できれば標準コースを選択しても、脱水の時間だけ短い設定にするのがおすすめです。例えば、洗濯機の標準コースが「洗い10分/すすぎ2回/脱水8分」だとしたら、「洗い10分/すすぎ2回/脱水1分」という設定に変えるのがおすすめ。他の洗濯物と一緒に洗う場合は、1分の脱水が終わったあと、シャツだけ取り出した後、脱水だけ追加しましょう。





シャツを洗濯すると、特に襟やボタンなどの縫い合わされた部分が縮みやすくなります。そこで、脱水が終わったら、濡れているうちに縫い合わされた部分を縫い目の方向に手で引っ張ってあげると良いです。さらに、上から下に振りさばいて全体の大きなシワを取れば、アイロンがけの手間がぐんと減りますよ。




お湯で手洗いして、絞らずに濡れた状態で干すと、水分の重みでシワが伸びやすくなります。汚れが気になる場合は洗剤をつけてもみ洗いすること。汚れがそこまで気にならなければ、お湯だけで洗っても皮脂は十分溶け出します。特にこれからの季節は、気温が上がって洗濯物が乾きやすくなるのでおすすめです。





シャツのアイロンがけは、苦手な方も多いのではないでしょうか。ちょっとしたコツさえ掴めば、アイロンがけでシャツが見違えるようにキレイになります。ピンとシワが伸びたシャツを着ると、気持ちが引き締まるだけでなく、印象もぐっとアップします。アイロンをかける前に、衣類についている洗濯表示を確認すること。表示がなくても、当て布を使ったほうが熱で生地が痛みにくく、安心です。




アイロンがけは、実はアイロンを持つ前が最も重要です。アイロン台に洋服を置いたら、まずアイロンをあてる部分を平らに伸ばしましょう。起点を決めたら、力を入れて1往復。縦横無尽にアイロンを動かすと、生地がズレてシワの原因になるので、なるべく動きはシンプルにするのがポイントです。





アイロンがけの基本動作は3つ。平らに整えた部分に、まずスチームをかけて「蒸らす」。熱と水分で繊維が柔らかくなり、簡単にシワを伸ばすことができます。次にアイロンを生地の上でなめらかに「滑らせる」。この時、スチームを出すタイミングに注意します。アイロンをかけるときは、進む時にスチームを出して、戻る時はスチームを止めてコテの熱でしっかりとプレスします。スチームをうまく使って、シワをしっかりキレイに伸ばしましょう。





面積が大きなパーツからアイロンをかけると、動かしているうちにキレイにした部分にもシワがつきやすくなります。二度手間を防ぐためにも、基本は面積が小さなパーツからアイロンがけをしましょう。シャツの場合は「襟→前立て→袖(カフス→袖本体の順で)→後ろ身頃→前身頃」の順がおすすめです。深いシワがついている場合は、霧吹きでしっかりと湿らせてアイロンをあてるとキレイになります。





シャツを着ていると、汗や擦れなどでどうしても襟や袖口に汚れがつきやすくなります。汚れを放っておくと黄ばんでしまい、落ちにくくなってしまうことも。毎日のお手入れでちょっと手をかけるだけで、キレイな状態をキープしやすくなります。




襟や袖口の汚れは、洗濯機で洗うだけではどうしても落ちにくいもの。そこで、事前に部分洗いをしておくことがおすすめです。襟と袖口に洗剤を直接つけて40度ぐらいのお湯でもみ洗いします。部分洗い専用の洗剤もありますが、普段お使いの液体洗剤などでも十分。蛍光剤や漂白剤が入っているものを使うと、部分的に白くなってしまうので注意しましょう。皮脂汚れがつきやすい箇所なので、特に汚れが気にならなくても毎回部分洗いをするのがおすすめです。





黄ばみは皮脂汚れなどが酸化してしまったもので、通常の洗剤では落ちにくいので、つけおき洗いをしましょう。つけおき洗いには、色柄ものにも使える酸素系漂白剤を使います。特に粉末タイプのものが漂白力が高いのでおすすめ。一般的にアルカリ性のほうが洗浄力や漂白力が高いです。液体タイプよりも粉末タイプのほうが、水に溶けてもアルカリ度を高く保ちやすいので、頑固な汚れや黄ばみには粉末タイプがおすすめです。



【Staff Credit】
Photo:相沢千冬(biswa)
監修:中村祐一