RESPONSIBLE PROCUREMENT
原材料の責任ある調達
より良い服づくりを、原材料から見つめていく
ファーストリテイリングは、お客様が本当に必要とするものだけをつくり、服の生産から輸送、販売までのすべてのプロセスにおいて、環境負荷の少ないモノづくりを実現するとともに、人権や動物福祉に配慮し、それらをトレーサブルな状態にすることで、お客様が安心して商品をお買い求めいただけるサプライチェーンを構築します。このような取り組みを通して、サステナビリティと事業の成長を両立する新たなビジネスモデルへの転換を進めています。
ポリエステル・ナイロン
私たちは2030年8月期までに、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維を含む全使用素材の約50%をリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材に切り替えることを目指し、取り組みを進めています。
2025年商品全体で、全使用素材に対するリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用割合は19.4%に上昇(前年は15.9%)しました。ポリエステルについては全使用量の46.4%(前年は41.5%)でリサイクルポリエステルを採用しました。
ダウン・フェザー
4つのキーポイント
水鳥が生きている状態でダウンやフェザーの採取を禁止
強制的な餌付けの禁止
ダウンのサプライチェーン全体で水鳥の動物福祉を尊重
サプライチェーンの各段階を第三者認証機関によって監査
ユニクロは、強制的に給餌した鳥から採取したり、鳥が生きている状態で引き抜いたりしたダウンやフェザーの使用を禁止しています。2019年末時点で、ダウン商品の生産に携わるすべての取引先縫製工場が第三者機関による認証「RDS(Responsible Down Standard)」を取得しており、以降もこの取り組みを継続しています。
また2020年より、ユニクロはRE.UNIQLOの活動を通して、お客様から回収したダウン商品から羽毛を取り出し、洗浄し、新しい服へと再生する取り組みも行っています。2025年3月末時点で、150万着のダウンをリサイクルしました。
※リサイクルダウンに使用されるダウンとフェザーには、2019年以前に製造されたダウン商品から回収されたものも含まれます。
リネン
ユニクロのプレミアムリネンシャツは、国際的な認証機関「Masters of FLAX FIBRE™」の認定を受けた素材を100%使用。この素材は西ヨーロッパで栽培され、繊維から製品まで第三者機関の検証によるトレーサビリティが保証されています。また一般的に灌漑や遺伝子組み換えを用いず、農薬や肥料の使用を最小限に管理するなど、ヨーロッパの伝統と専門技術に基づき栽培されています。「Masters of FLAX FIBRE™」認証を受けた素材は、繊維の製造工程においても、取り除かれる種子や短繊維なども無駄にせず、植物全体を有効活用する取り組みが行われています。