世界中で愛されるモンチッチのおしゃれの秘密
May 14, 2026
UT
東京・葛飾区のセキグチ本社には、さまざまなファッションに身を包むモンチッチとフレンズが壁面にずらりとディスプレーされている。
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1974年に誕生した初代モンチッチくんと泣き顔のモンチッチちゃん。初期モデルは青い目をしていた。
モンチッチは時代とともに進化してきた
モンチッチといえば、おしゃぶりポーズにそばかす、首元のスタイという、発売時から変わらないトレードマークでお馴染みだ。一見すると大きな変化はないが、52年という歴史の中で、時代に合わせて細やかなアップデートを重ねてきた。
UTのプリントにもなっている昔のモンチッチをよく見ると、青い目をしている。これは、セキグチがもともとヨーロッパへの輸出向けの人形を製造していた背景からブルーアイだったが、のちに日本生まれのキャラクターであることが伝わるように、茶色の目へとモデルチェンジした。

定番ブラウンカラーのモンチッチにベージュカラーも仲間入りしたスタンダードシリーズ。
そして、よりトレンドを意識し、肌の色を見直した。もともとは健康的なイメージを強調するための赤みの強いトーンから、現在はもう少し薄いニュートラルな肌色に。「もとの肌色のままだと、意外に着る服の色を選んでしまうんです。淡い色の服を着たり、パステルカラーのシリーズにすると、どうしても合わないことがあって。どんな色にでも合うように、肌の色を少し薄くしました」と幡野さん。その変化は、モンチッチが様々なコスチュームを着こなすようになったことにも繋がる。
また、ぬいぐるみのトレンドでもある肌触りのよさを重視し、毛並みもより滑らかで手触りのいいボア素材へと進化。いつでも持ち歩きたくなるような、ずっと撫でていたくなる質感を大切にしている。さらに、より多くのファンのニーズに答えるため、従来のブラウンカラーに加え、2016年にはベージュカラーがスタンダードに仲間入りした。

シュガーピンクとパステルブルーを基調にしたガーリーなデザインの「スウィートシュガー」シリーズや、淡いくすみカラーのボアとレースのケープがポイントのモンチッチとベビチッチ、チムたん。
フレンズとともに広がるバリエーション
モンチッチが誕生したのと同じ頃、ウサギの女の子「チムたん」、タヌキの男の子「タヌタヌ」、明るい男の子「クマ」、ヒツジの女の子「チャム」といったフレンズも、1970年代にモンチッチのお友達として登場し、現在も同じように現役で活躍している。その後、30周年には、モンチッチくんとモンチッチちゃんが結婚!二人のベビーとしてふたごの「ベビチッチ」が誕生した。
ベビチッチは、赤ちゃんらしいあどけなさが魅力で、普段のコスチュームもパステルカラーや淡くやさしい色使い、ふんわりとしたテイストが特徴。顔立ちは、そばかすとおしゃぶりというモンチッチのアイデンティティを受け継ぎながら、より愛らしさを強調した目元になっている。また、モンチッチが指におしゃぶりをしているのに対して、ベビチッチはおしゃぶりを首から下げているのもポイントだ。
イチゴとおしゃれが大好きというチムたんは、モンチッチたちにはない、ピンクでスウィートな雰囲気や、ウサギならではのガーリーな可愛らしさが特徴。「KAWAII」テイストを好む女性や若い世代をイメージし、レース使いや少しくすみがかったペールトーンなどのカラーリングのスタイルを展開している。こういったモンチッチはフレンズキャラクターたちの存在によって、モンチッチの世界観はより多彩な広がりを見せてきた。

2010年代のフラッフィーなスタイルから渋原系、ムームー姿のハワイアンルックまでトレンドのファッションや世界各国の衣装を着こなすモンチッチちゃん
実はファッショニスタ(orおしゃれ上級者)のモンチッチ
モンチッチは、服が似合うように進化してきたこともあり、トレンドのファッションから民族衣装、スポーツウェア、ユニフォームまで、ありとあらゆるコスチュームを着こなしてきた。どんなスタイルにもなれる変幻自在さも魅力のひとつになっている。そもそもなぜここまで多種多様な服を着るようになったのだろう。
「前身のくたくたモンキーからモンチッチになって可愛らしさが増し、発売当初から着せ替えごっこ遊びで親しまれてきました。そのため、ドレスシリーズやブティックシリーズといったお洋服のラインナップは、常に展開していたんです」
1996年の再販以降は、それまでの着せ替え人形としての側面に加えて、ファッションそのものを特徴としたシリーズが主流になっていく。例えば、2005年の東京ファッションシリーズでは、ロリータ、イケイケOLファッションから、オタク男子まで、当時のトレンドを体現したスタイリングを着こなした。さらに、他の動物やアニメなどのキャラクターの被り物まで、これほど自由自在にコスプレを楽しめるぬいぐるみはそういない。

振袖のモンチッチちゃんと紋付袴のモンチッチくん。最近は洋服を着込んだシリーズは少なくなってきているが、和風テイストのTシャツや着物などは海外のファンから根強い人気。
「何を着ても、どんなものになっても、“モンチッチはモンチッチ”でいられる圧倒的なパワーがあると思っています。原作のあるアニメーションの主人公には性格やプロフィールがありますが、モンチッチにはそれがありません。迎えた方がストーリーを決めて関係を築いていく、家族であり友達のような存在なんです。1000人いれば1000通り、名前も性格も違うモンチッチがいる。それぞれのモンチッチがさまざまなテイストの服を着こなしている感覚なんです」

70〜80年代初期のレトロなものから歴代モンチッチまで勢揃いしたUTコレクション
コラボレーションから広がる新たなファン
どんなスタイルも着こなしてしまうモンチッチは、さらに活躍の場を広げ、ファッションやコスメ、飲料メーカーなど、これまで多くの異業態のブランドやアーティストとコラボレーションを重ねている。
「モンチッチは、ボディはぬいぐるみで、顔と手足は人形と同じソフビ製という独自の作りをしています。絶妙な顔や額の形状のバランスは唯一無二で、被り物で顔の一部しか見えていなくても、不思議と“モンチッチらしさ”が残るんです」と幡野さん。可愛いという気持ちを届けられる存在でさえあれば、さまざまな表現に対応できる柔軟さが人気の秘密だ。その背景には、セキグチのモンチッチへの深い思いがある。
「一時、販売を休止していた10年間は、日本の売り場からモンチッチが消え、世の中からいなくなった状態でした。1996年に復活した後、2000年代前半頃までは懐かしいと言われる存在でした。やはり単なるブームではなく、ずっと知っている存在であるためには、出し続けて、見てもらい続けることが大切。さまざまな業態とのコラボレーションによって、双方のお客様に商品を届けながら、モンチッチを再認識してもらったり、新しくファンになってもらいたいという思いがあります。モンチッチにとっては、より多くの人に迎えてもらい、この先100年後も長く愛されることが何より大事です。多様な商品として世の中に出ていくことで出会いのタッチポイントが増えるのと同時に、自分たちではリーチできなかった新しいモンチッチが生まれることを楽しんでいます」

ポップなパステルカラーが目を引く「モンチッチCOLORS」。
モンチッチそのものがファッションに!
コラボレーションへの積極的な取り組みもあって、2024年の50周年に前後して、モンチッチの活躍はさらにグローバルに広がっていく。アジアをはじめ、海外のアイドルやインフルエンサーがSNSで紹介したことをきっかけに、新たな若い層にも認知が広がり、なかでもキーチェーンは新作が発売されるとすぐに完売してしまうほどの人気となっている。
これまでもさまざまな服を着こなし、アパレルブランドとのコラボレーションも行ってきたが、最近はモンチッチそのものをファッションの一部として取り入れる傾向に。そんなニーズに応え、既存のチャームをバッグに付けやすく、持ち歩きにちょうどいいコンパクトなサイズにしたり、よりシンプルなデザインにしたりと、“身に付けるぬいぐるみ”としての提案が進んでいる。さらに、ファッションのトレンドを意識したカラー展開や、推し活カルチャーに合わせて推しカラーを選べる「モンチッチCOLORS(カラーズ)」も登場した。
「新しくファンになってくれた若い世代にも長く愛してもらえるように、モンチッチを身に付けたり持ち歩いたりすること自体がおしゃれだと思ってもらえる存在になりたいと考えています。別の業態とコラボレーションすることで、一過性の流行りもので終わらず、常に選択肢の一つとして入り続けてほしい。今回のUTコレクションのように、デザインとしてTシャツのプリントに取り入れられることで、“モンチッチを身に着ける”感覚でファッションとして広がっていくのは、とても嬉しいですね」

IP部シニアマネージャー 幡野友紀さん。
2004年株式会社セキグチへ入社。入社時から、モンチッチのマーケティングを担当。現在はライセンス業務やコラボレーション企画を中心にモンチッチのブランディングを担当している。キャラクターブランドライセンス協会理事
© 2026 Sekiguchi Co.,Ltd.
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