着なくなった「ユニクロ」の服って、捨てるしかない?
サステナビリティの基礎知識
Nov 13, 2025
LifeWear
現在、ユニクロの店舗ではWWD編集部がユニクロのサステナビリティ活動の概要や想いについて取材した冊子を配布中です。
特集の中から、今さら人には聞きづらいサステナビリティに関する基礎知識を8つのQ&A形式で紹介します。ユニクロのクリエイティブ・ディレクター、クレア・ワイト・ケラーのインタビュー含む、読み応え十分の冊子は、ぜひユニクロの店舗でお手に取ってご覧ください!
Q.着なくなった「ユニクロ」の服って、捨てるしかない?」

A.店舗にある「RE.UNIQLO回収ボックス」に持っていくと、まだ着られるものは、UNHCRを通じて世界中の服を必要としている人々へ届けられます。一部は修理・洗浄して中古品として販売されたり、素材としてリサイクルされたりもします。服として使えないものは、断熱材や防音材、石炭代替燃料に資源としてリサイクルされるなど、ほとんどが捨てられずに活かされます。
RE.UNIQLOについて:
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/planet/clothes_recycling/re-uniqlo/?srsltid=AfmBOoqII1b5JKZsMqPR03QyNMkTS8fr3a9vTH8InHWNs-4TfL8ZqJ0V
回収された服は・・・
回収衣料選別拠点に集められます。
「ユニクロ」は2006年に「全商品リサイクル活動」を開始した。以来、不要になった衣服を単なる廃棄物とせず、再び社会に役立てる取り組みを続けている。店頭に設置されたRE.UNIQLO回収ボックスに集められた衣服は、リユース、リサイクル、そして素材としての再利用へと振り分けられる。こうした取り組みの基盤を支えているのが、全国に設けられた衣類選別拠点である。
現在では、国内数カ所にある拠点で選別作業が行われており、その一つが写真の仙台拠点だ。清掃が行き届いた広大な倉庫の一角に、全国の店舗から届いた段ボールが山のように積み上げられている。作業員はそれらを開けると一着ずつ手に取り、目で見て触れて確認している。次々と衣服が流れるレーンの上では、季節やサイズを瞬時に判断し、素早く仕分けていく。タグの小さな文字を識別できるよう、拡大鏡や照明を置くなど工夫を凝らし、1人当たり1日に20~30箱を仕分ける。
単純作業のように見えて、その判断には繊細さが求められる。例えばノースリーブのトップスは肌の露出を避ける文化圏には送れない。迷彩柄や武器を描いたプリントは軍服を連想させる恐れがあり、それがアニメのキャラクターであっても受け取り手の心情を考慮し、外される。作業員たちはただの「古着」を前にしているのではない。遠い国で袖を通す人の姿を思い描きながら、一枚一枚に向き合っているのだ。
「ユニクロ」の古着回収・選別の特徴は、その活動が「寄付」にルーツを持つ点にある。ここで圧縮される「ベール」が次に解かれる場所は、寄付先の現地であり、実際に服を着る人々の目の前である。だから文化や宗教に配慮した仕分けに加え、畳み方一つに気を配る。もし畳み方が雑だったら受け取る側はがっかりするだろう。そんな配慮ゆえである。
仕分けられた衣服は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や各地のNGOを通じて届けられる。「このシャツで教会に行ける」「子どもを寒い朝に送り出せるようになった」といった声は、写真や動画とともにスタッフにも共有され、モチベーションになっている。「“これは誰かの役に立つ”と思えると自然と手が動きます。リサイクルボックスに入れるか、迷う必要はない。分別はわれわれの役割だから迷わず入れてほしい」と語るスタッフの言葉が印象的だ。
寄付はUNHCRなどを通じて、2024年8月までの累計で81の国や地域に5897万点が行われている
約100着で一つのベールとなり、整然と積み重ねられて出番を待つ。ベールには選別内容が書かれており、一目で中身が分かる。
全国から届いた回収衣料が入った段ボールは開封され、まず衣服を取り出す。①メンズ、ウィメンズ、キッズの3つのレーンに分け、②一点一点タグやサイズを確認、③文化や宗教的に配慮が必要なものを除外、④最終的には18種類に選別し、⑤仕分けられた衣服は折り畳み、圧縮梱包「ベール」にまとめる。その際は、現地で開封されたときにそのまま配布できるよう「美しく整える」ことが徹底されている。

入口には寄付先の様子や受け取った人たちの笑顔の写真などが掲出されており、スタッフのモチベーションとなっている
Q.そもそも、サステナブルファッションって何?

A. 環境や人権に配慮して服を生産し、「長く続けられる」ことを目指すファッションのあり方です。素材や作り方だけでなく、着る人の使い方や手放し方も含めて、持続可能なスタイルを考えるのが特徴です。
Q.「エコ」と「サステナブル」ってどう違うの?

A.「エコ」は環境への配慮を中心に指しますが、「サステナブル」は環境だけでなく人権や経済、社会の持続性も含めた広い概念です。より長期的・構造的な視点が特徴です。
Q.リサイクルとリユースの違いは?

A.リサイクルは一度資源に戻して再利用すること、リユースはそのまま再利用することです。
Q.なんで今、サステナブルはこんなに注目されてるの?

A.気候変動や格差の拡大、資源の枯渇など、社会の限界が近づいているからです。「このままじゃまずい」と多くの人が感じ始めており、ファッション業界も変化が求められています。
Q.服を買うとき、どういった部分に注目すればいい?

A.ケアラベルを見て服の素材を確認し、どんな素材が使われているかを知ることが第一歩。例えば「リサイクル素材」が使われているものを選んでみるのも◎。長く着られるデザインや、今ある服と合わせやすいかどうかも選ぶ基準になります。
Q.買ったあと、服を長持ちさせるコツは?

A.洗濯表示を確認する、洗いすぎない、風通しの良い場所で干すなどの基本で服は長持ちします。「ユニクロ」の公式サイトではお手入れ動画も見られます。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100007521
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100007521
Q.「ユニクロ」のショッピングバッグが紙袋になったのはなぜ?

A.プラスチック袋は便利だけど、使い捨てが多く、自然の中で分解されにくいため、海の生き物への影響やマイクロプラスチック問題の原因にもなっています。そうした背景から、「ユニクロ」では2019年から順次紙袋に切り替え、2020年には国内全店舗で紙袋を有料化しました。紙袋には、再生紙や森林保全に配慮した素材が使われています。さらに、マイバッグを使えば袋自体の使用量を減らすことができます。
着なくなった服を、新しい服へ。
<ダウン商品回収キャンペーン>
今なら、500円デジタルクーポンを配布中!
クーポン配布期間:2025年9月29日~2026年1月11日
クーポン利用期限:2026年3月29日
不要になった「ユニクロ」のダウン商品をユニクロのお店にお持ちいただくと、5,000円以上のお買い上げで使える「500円デジタルクーポン」をプレゼント。お持ちいただいた際は、スタッフにお声がけください。
キャンペーン詳細:
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/planet/clothes_recycling/re-uniqlo/product/?srsltid=AfmBOorMraEH8jmVDJ5FO3auztItrRAbIeqdITnj7Xpdqan3NSwoeu5P
現在、ユニクロの店舗ではWWD編集部がユニクロのサステナビリティ活動の概要や想いについて取材した冊子を配布中です。
特集の中から、今さら人には聞きづらいサステナビリティに関する基礎知識を8つのQ&A形式で紹介します。ユニクロのクリエイティブ・ディレクター、クレア・ワイト・ケラーのインタビュー含む、読み応え十分の冊子は、ぜひユニクロの店舗でお手に取ってご覧ください!
Q.着なくなった「ユニクロ」の服って、捨てるしかない?」
A.店舗にある「RE.UNIQLO回収ボックス」に持っていくと、まだ着られるものは、UNHCRを通じて世界中の服を必要としている人々へ届けられます。一部は修理・洗浄して中古品として販売されたり、素材としてリサイクルされたりもします。服として使えないものは、断熱材や防音材、石炭代替燃料に資源としてリサイクルされるなど、ほとんどが捨てられずに活かされます。
RE.UNIQLOについて:
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/planet/clothes_recycling/re-uniqlo/?srsltid=AfmBOoqII1b5JKZsMqPR03QyNMkTS8fr3a9vTH8InHWNs-4TfL8ZqJ0V
回収された服は・・・
回収衣料選別拠点に集められます。
「ユニクロ」は2006年に「全商品リサイクル活動」を開始した。以来、不要になった衣服を単なる廃棄物とせず、再び社会に役立てる取り組みを続けている。店頭に設置されたRE.UNIQLO回収ボックスに集められた衣服は、リユース、リサイクル、そして素材としての再利用へと振り分けられる。こうした取り組みの基盤を支えているのが、全国に設けられた衣類選別拠点である。
現在では、国内数カ所にある拠点で選別作業が行われており、その一つが写真の仙台拠点だ。清掃が行き届いた広大な倉庫の一角に、全国の店舗から届いた段ボールが山のように積み上げられている。作業員はそれらを開けると一着ずつ手に取り、目で見て触れて確認している。次々と衣服が流れるレーンの上では、季節やサイズを瞬時に判断し、素早く仕分けていく。タグの小さな文字を識別できるよう、拡大鏡や照明を置くなど工夫を凝らし、1人当たり1日に20~30箱を仕分ける。
単純作業のように見えて、その判断には繊細さが求められる。例えばノースリーブのトップスは肌の露出を避ける文化圏には送れない。迷彩柄や武器を描いたプリントは軍服を連想させる恐れがあり、それがアニメのキャラクターであっても受け取り手の心情を考慮し、外される。作業員たちはただの「古着」を前にしているのではない。遠い国で袖を通す人の姿を思い描きながら、一枚一枚に向き合っているのだ。
「ユニクロ」の古着回収・選別の特徴は、その活動が「寄付」にルーツを持つ点にある。ここで圧縮される「ベール」が次に解かれる場所は、寄付先の現地であり、実際に服を着る人々の目の前である。だから文化や宗教に配慮した仕分けに加え、畳み方一つに気を配る。もし畳み方が雑だったら受け取る側はがっかりするだろう。そんな配慮ゆえである。
仕分けられた衣服は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や各地のNGOを通じて届けられる。「このシャツで教会に行ける」「子どもを寒い朝に送り出せるようになった」といった声は、写真や動画とともにスタッフにも共有され、モチベーションになっている。「“これは誰かの役に立つ”と思えると自然と手が動きます。リサイクルボックスに入れるか、迷う必要はない。分別はわれわれの役割だから迷わず入れてほしい」と語るスタッフの言葉が印象的だ。
全国から届いた回収衣料が入った段ボールは開封され、まず衣服を取り出す。①メンズ、ウィメンズ、キッズの3つのレーンに分け、②一点一点タグやサイズを確認、③文化や宗教的に配慮が必要なものを除外、④最終的には18種類に選別し、⑤仕分けられた衣服は折り畳み、圧縮梱包「ベール」にまとめる。その際は、現地で開封されたときにそのまま配布できるよう「美しく整える」ことが徹底されている。
Q.そもそも、サステナブルファッションって何?
A. 環境や人権に配慮して服を生産し、「長く続けられる」ことを目指すファッションのあり方です。素材や作り方だけでなく、着る人の使い方や手放し方も含めて、持続可能なスタイルを考えるのが特徴です。
Q.「エコ」と「サステナブル」ってどう違うの?
A.「エコ」は環境への配慮を中心に指しますが、「サステナブル」は環境だけでなく人権や経済、社会の持続性も含めた広い概念です。より長期的・構造的な視点が特徴です。
Q.リサイクルとリユースの違いは?
A.リサイクルは一度資源に戻して再利用すること、リユースはそのまま再利用することです。
Q.なんで今、サステナブルはこんなに注目されてるの?
A.気候変動や格差の拡大、資源の枯渇など、社会の限界が近づいているからです。「このままじゃまずい」と多くの人が感じ始めており、ファッション業界も変化が求められています。
Q.服を買うとき、どういった部分に注目すればいい?
A.ケアラベルを見て服の素材を確認し、どんな素材が使われているかを知ることが第一歩。例えば「リサイクル素材」が使われているものを選んでみるのも◎。長く着られるデザインや、今ある服と合わせやすいかどうかも選ぶ基準になります。
Q.買ったあと、服を長持ちさせるコツは?
A.洗濯表示を確認する、洗いすぎない、風通しの良い場所で干すなどの基本で服は長持ちします。「ユニクロ」の公式サイトではお手入れ動画も見られます。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100007521
Q.「ユニクロ」のショッピングバッグが紙袋になったのはなぜ?
A.プラスチック袋は便利だけど、使い捨てが多く、自然の中で分解されにくいため、海の生き物への影響やマイクロプラスチック問題の原因にもなっています。そうした背景から、「ユニクロ」では2019年から順次紙袋に切り替え、2020年には国内全店舗で紙袋を有料化しました。紙袋には、再生紙や森林保全に配慮した素材が使われています。さらに、マイバッグを使えば袋自体の使用量を減らすことができます。
着なくなった服を、新しい服へ。
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今なら、500円デジタルクーポンを配布中!
クーポン配布期間:2025年9月29日~2026年1月11日
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