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映画、難民に出会う。
難民映画基金運営パートナー、クレア・スチュアートさんインタビュー

Oct 01, 2025
NEWS
UNIQLOは、難民や避難を経験した映画制作者、またはまたは避難民としての経験を描いた実績のある映画制作者の作品制作を支援する「難民映画基金(Displacement Film Fund)」をサポートしています。創設パートナーとして、UNIQLOは10万ユーロを寄付し、彼らの物語にスポットライトをあて、難民や避難民への理解を深める活動を後押ししていきます。今回の特別インタビューでは、ロッテルダム国際映画祭のマネージング・ディレクターであるクレア・スチュアートさんに、基金への思いや設立の背景、そして国境を越える映画の力について伺いました。

ロッテルダム国際映画祭のマネージング・ディレクターを務め、映画制作が困難な立場にある映画作家を支援するヒューバート・バルス基金の管理も担うクレア・スチュアートさんは、難民映画基金の構想とその具体化につよく賛同し、その仕組みづくり、運営を支える存在です。



難民映画基金の目的と、ヒューバート・バルス基金が難民映画基金の運営を託された経緯について、お聞かせください。

難民映画基金は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)主催のグローバル難民フォーラムの参加者から生まれた構想です。住まいや故郷を追われた映画制作者や、難民や避難民が経験していることを優れた映画作品で表現してきた映画制作者を支援しようというアイデアからスタートしました。

私たちロッテルダム国際映画祭では、映画制作のインフラがなかったり、公的な支援者のいない地域で資金調達が困難であったり、政治的な状況による困難などの課題に直面しながら物語を発信しようとする映画作家を支援する、ヒューバート・バルス基金を30年間にわたって運営してきました。

UNHCRの親善大使であり、難民映画基金の創設者の1人、ケイト・ブランシェットさんを通じて、難民映画基金の構想をうかがい、私たちの活動と理念が一致しており、すでに支援体制とその仕組みのある私たちもこのプロジェクトに賛同して、参加することになりました。

(左から)ファーストリテイリンググループ上席執行役員・柳井康治、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表・柏富美子さん、ロッテルダム国際映画祭マネージング・ディレクターのクレア・スチュワートさん、難民映画基金で支援を受ける映画監督のハサン・カッタンさん



難民映画基金にとって重要なポイントはどういうところにありますか?

この基金の発想の根幹にある重要な理念は、ハサンさんもインタビューで触れていたように、​​映画によって移住や避難を余儀なくされた人々に対する理解を深め、広げていくことです。難民や避難民の物語を周縁的なものとして扱うのではなく、しっかり中心にすえて発信する。そこから生まれた共感が、より良い世界を実現することにつながる、と考えています。​これらの物語を支援し、世界へ共有するための基金の構築、維持をしていくことは不可欠なのです​。

ユニクロに対して、どのようなことを期待されていますか?

ユニクロはグローバルなブランドで、世界に向けて発信する影響力を持っています。難民映画基金をおおきく広く可視化させる力を持っていますから、ユニクロとのパートナーシップは極めて重要です。映画の世界から、個人として呼びかけを行う人が中心にいて、そこに国際的な慈善団体も加わり、さまざまな企業も加わるという、これまでにない組織になっているのは、この基金の取り組みの緊急性と必要性が広く認識されていることの表れだと考えています。

第一回の選考はどのように行われましたか?

今回は難民映画基金のパイロット版として立ち上げられました。ノミネーション委員会では、背景に避難や強制移住の経験のある映画制作者、そしてそのテーマに強い情熱を持つ作家たちが候補に挙げられました。選考は各候補者の映画制作の実績に基づいて行われました。世界各地に難民、避難民として暮らしている人たちが存在しますから、それぞれの地域を代表する候補者がバランスよく含まれることも考慮されました。選ばれた5名の制作者にはノミネートされたことを知らせ、その後、企画案の提出を求めました。企画案の内容に基づいて、最終的な選出が決定したのです。

今回の難民映画基金で支援を受けることになった映画製作者たち。(左から)ハサン・カッタンさん、マリナ・エル・ゴルバチさん(撮影:Rafal Nowak)、モハンマド・ラスロフさん、シャフルバヌ・サダトさん、モ・ハラウェさん



上映の方法は、ロッテルダム国際映画祭などが中心になりますか?配信などの可能性もありますでしょうか?

とても重要な質問です。さきほども申し上げたように、この基金は、難民の物語を周縁におくのではなく、中心にすえて、より多くの人に見てもらえるよう支援するのが目的のひとつです。基金によってつくられた映画はロッテルダム国際映画祭でワールドプレミアを迎える予定ですが、その先でどのように広がっていくかは、いくつかの可能性が考えられます。

なにより重要なのは、難民映画基金の支援によってつくられた映画の知的財産権が映画制作者自身によって保持されるという点です。彼ら自身が自らの映画を世界へと届ける権利を持つ、ということです。その上で、より多くの観客、視聴者にどう届けるかということについて、われわれの検討もつづいています。

私たちが意図的に短編映画という形式を選んだのは、緊急性の高いテーマを少しでも早く世の中に発信するためであると同時に、たとえば配信することが想定される場合にも、短編は柔軟性が高く、さまざまなかたちで広い観客層に届ける工夫を可能にすると考えたからです。上映についての未来の可能性は開かれています。難民映画基金の今後に、ご期待いただきたいと思います。

Displacement Film Fund(難民映画基金)とは?

「難民映画基金」は、避難を余儀なくされた映画制作者、または避難民としての経験を描いた実績のある映画制作者の活動を支援し・助成するために設立されました。2025年のロッテルダム国際映画祭(IFFR)において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使であるケイト・ブランシェット氏が発表し、マスターマインド、ユニクロ、オランダの文化支援財団ドローム・エン・ダード、慈善財団のタマーファミリー財団、難民支援NGOのアマホロ連合が創設パートナーとして名を連ねています。ヒューバート・バルス基金を運営パートナー、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を戦略パートナーとし、短編映画への助成制度のパイロット版として開始しています。

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