

ファーストリテイリング、3年連続でCDP「気候変動Aリスト」に選定
Sep 03, 2025
NEWS
さらに、ファーストリテイリングは、企業が気候変動課題に対してどのように効果的に生産パートナーと協働しているかを評価するサプライヤーエンゲージメント評価においても、2024年に、2年連続で最高評価となる「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に認定されました。
サステナビリティを担当するグループ執行役員・新田幸弘は、次のように述べています。
「私たちは、気候変動対応を最重要課題の一つとして位置づけ、お客様から必要とされる商品だけを作り・運び・販売する、あらゆる無駄を排除したビジネスモデルへの転換を加速させています。CDPのAリストに継続して選ばれていることは、こうした取り組みの着実な推進が評価されたものと考えています」
温室効果ガス削減の主な目標
ファーストリテイリングは、2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロとすることを目指し、2030年8月期までに以下の中間目標を掲げています。
・自社の店舗・主要オフィスからの排出量を90%削減(2019年8月期比)
・ユニクロ・GU商品の原材料生産・素材生産・縫製過程における排出量を20%削減(2019年8月期比)
・全店舗・主要オフィスで、太陽光などの再生可能エネルギーのみを使用
・全使用素材の50%を、リサイクル素材などGHG排出量の少ない素材に切り替える
2024年度の主な進捗状況
2024年度の進捗は下記のとおりです。
・店舗・主要オフィスからの排出量を83.3%削減(2023年度:69.4%)
・使用電力のうち84.7%が再生可能エネルギー由来(2023年度:67.6%)
・使用したポリエステルのうち、約半分の47.4%がリサイクル由来
・使用した全素材のうち18.2%がGHG低排出素材
写真提供:Luminace
ニュージャージー州の物流拠点に設置されたソーラーパネル。ファーストリテイリングでは、自社の店舗やオフィスで使用する電力を、100%再生可能エネルギーから調達することを目指しています。
サプライチェーン全体での排出量削減へ
ファーストリテイリングは、環境への影響を把握するために、アパレル業界で広く使用されている「Higg インデックス」などを用いて、主要な縫製工場や素材工場における温室効果ガスの排出量などを測定し、その結果に基づき、各工場と協力し、排出量の削減を進めています。
2021年11月までに、ファーストリテイリングは、ユニクロをはじめとするグループブランドの衣料品の約90%を生産する主要パートナー工場とともに、省エネルギー活動、脱石炭、再生可能エネルギーの導入などを含む、温室効果ガス削減計画を策定しました。
この計画に沿って、3か月ごとに取引先工場とと進捗を確認し、年に一度、計画の見直しも行なっています。また、ニーズに応じて、必要な助言や資金調達のサポートも行っています。
生産パートナーへの具体的支援例
例えば、工場における高効率の小型ボイラー導入や、省エネ診断の支援を行うことにより、提携先と一緒にエネルギー削減を目指しています。
また、生産パートナーの拠点の1つであるインドネシアでは、新興国における再生可能エネルギーの導入を加速するための国際的な官民連携プログラムCEIA(Clean Energy Investment Accelerator)の意見交換に参加し、サプライチェーンにおける取り組みや課題についてCEIAやその参加企業と情報交換を行なっています。
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