セーブ・ザ・チルドレンは、1919年にイギリスで設立された、子ども支援活動を行う民間・非営利の国際組織です。子どもの権利のパイオニアとして、現在、約120カ国で子供支援活動を行っており、すべての子供が生き、成長し、保護され、参加する権利が実現する世界を目指しています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンウェブサイト:https://www.savechildren.or.jp/


ユニクロがUNHCRやセーブ・ザ・チルドレンと行う難民支援について
Oct 14, 2024
NEWS
ユニクロとUNHCRの共同支援は2006年にスタートし、2011年にはグローバルパートナーシップを締結しました。今も継続する支援活動の現状をマレーシア、EU、アメリカから報告します。
ユニクロマレーシアによる難民への衣料支援
6月20日の世界難民の日に合わせ、ユニクロはマレーシアにいる難民の福祉と尊厳を守る支援活動としてクアラルンプールのUNHCR事務所で衣料配布を行いました。
今回は、ユニクロの親会社であるファーストリテイリングからのボランティアや、シンガポールオフィスの代表者、NTTマレーシアやPKTロジスティクスのパートナー、INTI大学やサンウェイ大学の学生も参加し、約2,500名の難民の方々を衣料の配布エリアまで案内し、服選びのサポートなどを行いました。
マレーシアでは、UNHCRと協力し、難民コミュニティや教育センターに衣料品を寄贈しています。また、クアラルンプールにあるチン難民同盟(Alliance of Chin Refugees)のコミュニティセンターや、マレーシアのジョホール州にある難民向けの学校「カハヤ・スルヤ・バクティ」に衣料品コーナーを設置し、地域に根ざした難民支援を行っています。
ユニクロは、さまざまな地域社会・コミュニティに赴き、困難な状況にある人々の福祉に貢献し、日常生活を少しでも快適にするために取り組んでいきます。
UNHCRマレーシア コミュニケーション部長 ヤンテ・イスマイル氏のコメント
ユニクロが難民のために行っているすべての活動に深く感謝しています。
ユニクロは長年にわたり、スキル訓練や自立支援プログラム、衣料配布などさまざまな人道支援を通じて難民に対する取り組みを着実に続けてきました。服は単に身体を守るだけではなく、全てを失った人々の尊厳を取り戻す手助けをするものです。
多くの国が難民に対して寛容ではない状況において、マレーシアの人々は『難民に寄り添い、彼らを支援したい』という想いを持っています。
ユニクロマレーシア サステナビリティ・ディレクター エブリン・タン氏のコメント
写真 右端:ユニクロマレーシア サステナビリティ・ディレクター エブリン・タン氏
UNHCRとともに、難民支援への取り組みをさらに深化することができることを誇りに思います。RE.UNIQLOプログラムを通じて、私たちは服に第二の命を与え、関わる地域社会で前向きな変革を推進できるのです。
RE.UNIQLOとは?
ユニクロ店舗で回収した服をリユースし、UNHCRや世界中のNGO・NPOとともに、難民キャンプや被災地への緊急災害支援など、世界中の服を必要としている人たちに届ける取り組みです。
取り組みの詳細については、以下のRE.UNIQLO特設サイトをご覧ください。
RE.UNIQLO特設サイト:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/planet/clothes_recycling/re-uniqlo/
UNHCRと共にウクライナ難民を訪問(ヨーロッパ)
2022年2月以降、600万人以上のウクライナ人が故郷を追われました。
これは現在、世界最大規模の難民問題です。また、約360万人が国内で避難しているかどこかに取り残されている、もしくは安全上のリスクにより出国できない状況にあると推定されています。
UNHCRは2022年7月に、ユニクロの代表団をポーランド事務所およびウクライナ国境のプシェムィシルへ招待しました。ウクライナ難民の状況や避難の影響を目の当たりにすることで、強制移動がどういう結果をもたらすのか、UNHCRが行っている支援活動はどういうものか、なぜ信頼できる大規模な民間パートナーが資金源として重要かを認識し、さらなる支援の必要性についても確認する機会となりました。
現地視察の締めくくりとして、国境の町にある一時滞在センター及び難民シェルターを訪問しました。いずれも、ポーランド入国後にはじめて到達する、滞在可能な場所の一つです。
また、2024年5月28日から31日にかけて、ファーストリテイリングは、ウクライナ危機の影響を受けている難民を支援するため、モルドバを訪問しました。モルドバはヨーロッパで最も小さく貧しい国のひとつであるにもかかわらず、100万人以上のウクライナ難民を迎えてきました。同国は、高齢化、障害者の割合の高さ、深刻な健康問題を抱える世帯の多さなど、数多くの課題があり、支援に充てられる資源は限られています。そのような中でも、現在でも10万人以上のウクライナ難民を受け入れています。
ファーストリテイリングはUNHCRと協力し、現地のパートナーを通じて衣料を寄付したほか、ユニクロヨーロッパは支援団体である「Goods for Good」と「Hope4」を通じて、脆弱な人々や難民、特にウクライナ女性と子どもを支援するための活動を行いました。
訪問中の3日間には、ボランティアが様々な活動に参加しました。
初日は、支援が効率的に行き届くよう、倉庫での衣料の仕分けと寄付に専念。
2日目は、家庭や難民センターを訪問し、支援物資を直接提供しました。最終日は、孤児院や地元の学校に焦点を当て、支援が必要な子どもたちやその親たちへの教育とケアの重要性を再認識しました。
このファーストリテイリングの取り組みは、モルドバの住民、特に難民が直面する負担の一部を軽減することを目的とし、モルドバにおける緊急支援の必要性を示しました。
アメリカでの「セーブ・ザ・チルドレン」との衣料供給プロジェクト
2024年、ユニクロ USAは、5万ドル相当のユニクロ製品を地元の団体を通じて寄付しました。
子どもたちやその家族が暑い夏を快適に過ごせるようにソックス、下着、シャツ、ボトムス、AIRismをセーブ・ザ・チルドレンへ寄付しています。
また、難民が安全・安心な地へ向かう移動の時に使ってもらえるようにコットンバッグをUSA for UNHCRへ寄付しました。
アメリカ南部国境での支援活動
セーブ・ザ・チルドレンは、2014年以来、アメリカ南部国境で亡命を求める子どもと家族に人道支援を行っています。特に、幼い子どもや妊婦、母親になったばかりの女性、障害を持つ子どもを優先したプログラムを実施しています。2023年には、28万人以上の子どもを含む100万人以上の人々に対し、食料、水、衣料、安全な避難場所といった緊急人道支援を行いました。
セーブ・ザ・チルドレン (Save the Children)
国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR)
UNHCRは1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民や国内避難民、無国籍者を国際的に保護・支援し、難民問題の解決に対して働きかけています。1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞。スイス・ジュネーブに本部を置き、約135カ国で援助活動を実施。UNHCRの支援活動を支えるため、日本で広報・ 募金活動を行う公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR):https://www.unhcr.org/jp/
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