Selector
ファッションライター
いくら直幸さん
人気ブランドのPR職を経て、伝説のファッション誌『Boon』の編集者に。現在は『Begin』『OCEANS』をはじめ、ティーンからミドル世代までの多くの雑誌やウェブ、広告などで活躍中。
徹底解説!この冬こそ
手に入れる MY BEST フリース
確かな審美眼をもつファッションのプロが、バラエティ豊かなユニクロから “ コレは! ” な逸品をセレクト。今回は1人1着、いや2~3着は当たり前になった冬の必需品、フリースジャケットに注目します。ユニクロの看板アイテムでもあるだけに、個性の異なる多彩なタイプが揃いますが、それぞれの特性や機能を知ることで自分の好み&ライフスタイルに合った最適なモデルが見えてくる。アナタが求める用途や着用シーン、コーディネートに寄り添うBEST BUYはどれ?
「1998年に販売され、驚きのロープライス&充実のカラーでセンセーショナルな話題を集め、世の中にユニクロの存在を知らしめると同時に、フリースジャケットを広く浸透させた立役者です。当時の大ブームを憶えている方も多いでしょう。以来、アップデートを繰り返しながら20年近くもロングセラーを続けている、国民的フリースと言える冬の大定番です。
現在、ユニクロでは様々なフリースが提案されていますが、今でも変わらず基本に位置づけられるのが、この一着です。数あるラインナップのなかでも特に軽量かつ適度な肉感のフリース生地が使われており、スウェットパーカ感覚でパッと羽織れるライトアウターとしてはもちろん、より冷え込む真冬にはコートやブルゾンのインナーに重ね着するミドルレイヤー使いにも適しています。またルームウェアとしてもストレスなく着られ、そのまま外出できるのも魅力のひとつ。
今年も豊富なカラーが揃っており、ベーシックな無地をはじめ、表情に富む杢(霜降り)タイプ、さらにオンラインストア限定でチェックやネイティブ柄といった個性あるプリントモノも用意されています」
より軽量&適度な肉感のキメ細かなフリース生地
ユニクロのフリースジャケットのなかでは最も肉感を抑えた生地が使われており、いっそう軽やかな着心地&キメ細かくサラリとした肌ざわりがその特徴です。
季節感&見映えUPの柄モノも見逃せない!
オンラインストアのみの限定アイテムとして、見た目にも暖かみを感じさせるチェック柄をはじめ、ネイティブ調やフェアアイル風のプリントタイプも用意されています。特にシンプルな装いの味付けに効果を発揮し、コーディネートの主役はもちろん、コートなどのインナーに重ねれば着こなしのスパイスにも。
「フリースの魅力は暖かさや軽さだけに止まらず、この上なくコンフォータブルな着用感にもあります。こちらのシルキーフリースは、その心地良さをさらにグレードアップさせた抜群の着心地の持ち主で、ユニクロの新定番と呼べるアイテムです。
生地は上に紹介の定番モデルより毛足の長いフワフワ&モコモコのフリース。ネーミングのとおりシルクにも似た滑らかなでトロけるようなタッチを味わえ、思わずナデナデしてしまうほどやさしい肌ざわりを実感できます。またボリュームのある起毛が、体温によって温められた空気を多くキープしてくれるので、いっそうヌクヌク♡ 一方、着膨れして “ ぬいぐるみ ” みたいに見えないよう、シルエットは適度にスッキリと。
実は僕自身も、この快適性の虜になった一人。こちらのジャケットと併せ、同じシルキーフリースのイージーパンツも日頃から愛用しており、あまりに気に入ったので上下それぞれを色違いでリピート買いしてヘビーローテーションしています。ヤミツキ必至の最上級の気持ち良さを、ぜひ皆さんも体感してください」
毛足の長いフワモコ&トロけるようなフリース生地
毛足の長いシルキーフリースは、見た目にも柔らかなフワフワ&モコモコの風合いに加え、しっとりとした滑らかな肌ざわりが特徴。まるで毛布に包まっているようなヌクヌクの暖かさと優しい着心地を味わえ、その雲上級の気持ち良さはクセになること確実です。
「軽量かつ保温性に優れ、しかもイージーケア、そのうえ価格も手頃と、非の打ちどころがないフリースですが、風を通しやすいという欠点があります。そんな弱みを克服したのが、こちらのモデルです。
表地に滑らかなカットソー素材が使われたスウェットパーカ風の見た目に対し、裏地には薄手のフリースが張られているため肌ざわりが良くバッチリ暖かい。さらに、その間に極薄の防風フィルムが挟み込まれた3層構造になっており、冬の冷たい風をシャットアウト!
そしてラグランスリーブ&脇下のマチにより腕を動かしやすく、また後ろ身頃を長めに設計するといったアクティブシーンでの着用を考慮した仕立てに加え、首元まで覆える高めの衿など、運動性と防寒性を向上させる仕様が随所に。普段のファッションユースからゴルフなどの屋外スポーツまで幅広く活躍します」
パッと見はスウェット!? 実はハイテクな防風仕様
薄手の起毛フリースが配された裏地に対し、表面にはキメ細かなスムースタッチのカットソー生地(Tシャツ生地)が使われており、見た目はスウェットパーカそのものです。さらに表地と裏地の間に極薄の防風フィルムが挟み込まれているため、冬の冷たい風をハイレベルでブロックしてくれます。
「先に紹介した ITEM 2[シルキーフリース ジャケット]は、毛足の長いフワモコのフリース生地によるトロけるような肌ざわりが特徴。そして ITEM 3[ブロックテック フリース パーカ]は、特殊フィルムがもたらす優れた防風性能がウリ。そんな双方の強みを両取りできるハイブリッドな高機能モデルです。
左胸&両サイドにジップポケットを備えたフーデッドジャケットは、アウトドアテイスト漂うデザインも相まって、冬のメインアウターとして大活躍。また防風フィルムを採用すると、その機能と引き換えに着心地がゴワゴワと硬くなりがちですが、こちらは素材本来の柔らかさが損なわれておらず、持ち前の気持ち良さを存分に堪能できます。加えて、ちょっと羽織ったり、インナー使いしやすい共通素材のスタンドカラーベストもオススメです。着用感・防寒性ともに隙が見当たらない、これぞ最強のフリースかもしれません」
「フリースのルーツはアウトドアウェアです。そして現代ではルームウェアとしても広く親しまれています。そのためスポーティな雰囲気やリラックスしたムードを漂わせますが、時にそれがカジュアルすぎるラフな印象を与えたり、大人っぽい都会的なスタイルには合わせづらいなどウィークポイントになることも。
そこでニットブルゾンのようなこちら。杢(霜降り)カラーで彩られた表面はナチュラルなウール調の風合いですが、実はフリースと同じポリエステルを編み立てたもの。なので着用感は軽く、またデリケートなウールニットと違って家庭でも手軽に洗濯できるイージーケア。一方、内側は通常のフリース地に。そう、見た目は上品なニット、着心地や扱いやすさはフリースという、双方のイイとこ取りをした逸品なんです」
ニット&フリースのオイシイところを両取り!
肌に触れる内側はキメ細かく起毛したフリース生地。一方の表面はセーターのような杢調の編み地になっています。そのためフリースならではの暖かさや軽やかな着心地はそのままに、大人っぽく品の良いルックスを楽しめます。
【Staff Credit】
撮影:杉田裕一(POLYVALENT)
構成・スタイリング・文:いくら直幸
確かな審美眼をもつファッションのプロが、バラエティ豊かなユニクロから “ コレは! ” な逸品をセレクト。今回は1人1着、いや2~3着は当たり前になった冬の必需品、フリースジャケットに注目します。ユニクロの看板アイテムでもあるだけに、個性の異なる多彩なタイプが揃いますが、それぞれの特性や機能を知ることで自分の好み&ライフスタイルに合った最適なモデルが見えてくる。アナタが求める用途や着用シーン、コーディネートに寄り添うBEST BUYはどれ?
Selector
ファッションライター
いくら直幸さん
人気ブランドのPR職を経て、伝説のファッション誌『Boon』の編集者に。現在は『Begin』『OCEANS』をはじめ、ティーンからミドル世代までの多くの雑誌やウェブ、広告などで活躍中。
「1998年に販売され、驚きのロープライス&充実のカラーでセンセーショナルな話題を集め、世の中にユニクロの存在を知らしめると同時に、フリースジャケットを広く浸透させた立役者です。当時の大ブームを憶えている方も多いでしょう。以来、アップデートを繰り返しながら20年近くもロングセラーを続けている、国民的フリースと言える冬の大定番です。
現在、ユニクロでは様々なフリースが提案されていますが、今でも変わらず基本に位置づけられるのが、この一着です。数あるラインナップのなかでも特に軽量かつ適度な肉感のフリース生地が使われており、スウェットパーカ感覚でパッと羽織れるライトアウターとしてはもちろん、より冷え込む真冬にはコートやブルゾンのインナーに重ね着するミドルレイヤー使いにも適しています。またルームウェアとしてもストレスなく着られ、そのまま外出できるのも魅力のひとつ。
今年も豊富なカラーが揃っており、ベーシックな無地をはじめ、表情に富む杢(霜降り)タイプ、さらにオンラインストア限定でチェックやネイティブ柄といった個性あるプリントモノも用意されています」
より軽量&適度な肉感のキメ細かなフリース生地
ユニクロのフリースジャケットのなかでは最も肉感を抑えた生地が使われており、いっそう軽やかな着心地&キメ細かくサラリとした肌ざわりがその特徴です。
季節感&見映えUPの柄モノも見逃せない!
オンラインストアのみの限定アイテムとして、見た目にも暖かみを感じさせるチェック柄をはじめ、ネイティブ調やフェアアイル風のプリントタイプも用意されています。特にシンプルな装いの味付けに効果を発揮し、コーディネートの主役はもちろん、コートなどのインナーに重ねれば着こなしのスパイスにも。
「フリースの魅力は暖かさや軽さだけに止まらず、この上なくコンフォータブルな着用感にもあります。こちらのシルキーフリースは、その心地良さをさらにグレードアップさせた抜群の着心地の持ち主で、ユニクロの新定番と呼べるアイテムです。
生地は上に紹介の定番モデルより毛足の長いフワフワ&モコモコのフリース。ネーミングのとおりシルクにも似た滑らかなでトロけるようなタッチを味わえ、思わずナデナデしてしまうほどやさしい肌ざわりを実感できます。またボリュームのある起毛が、体温によって温められた空気を多くキープしてくれるので、いっそうヌクヌク♡ 一方、着膨れして “ ぬいぐるみ ” みたいに見えないよう、シルエットは適度にスッキリと。
実は僕自身も、この快適性の虜になった一人。こちらのジャケットと併せ、同じシルキーフリースのイージーパンツも日頃から愛用しており、あまりに気に入ったので上下それぞれを色違いでリピート買いしてヘビーローテーションしています。ヤミツキ必至の最上級の気持ち良さを、ぜひ皆さんも体感してください」
毛足の長いフワモコ&トロけるようなフリース生地
毛足の長いシルキーフリースは、見た目にも柔らかなフワフワ&モコモコの風合いに加え、しっとりとした滑らかな肌ざわりが特徴。まるで毛布に包まっているようなヌクヌクの暖かさと優しい着心地を味わえ、その雲上級の気持ち良さはクセになること確実です。
「軽量かつ保温性に優れ、しかもイージーケア、そのうえ価格も手頃と、非の打ちどころがないフリースですが、風を通しやすいという欠点があります。そんな弱みを克服したのが、こちらのモデルです。
表地に滑らかなカットソー素材が使われたスウェットパーカ風の見た目に対し、裏地には薄手のフリースが張られているため肌ざわりが良くバッチリ暖かい。さらに、その間に極薄の防風フィルムが挟み込まれた3層構造になっており、冬の冷たい風をシャットアウト!
そしてラグランスリーブ&脇下のマチにより腕を動かしやすく、また後ろ身頃を長めに設計するといったアクティブシーンでの着用を考慮した仕立てに加え、首元まで覆える高めの衿など、運動性と防寒性を向上させる仕様が随所に。普段のファッションユースからゴルフなどの屋外スポーツまで幅広く活躍します」
パッと見はスウェット!? 実はハイテクな防風仕様
薄手の起毛フリースが配された裏地に対し、表面にはキメ細かなスムースタッチのカットソー生地(Tシャツ生地)が使われており、見た目はスウェットパーカそのものです。さらに表地と裏地の間に極薄の防風フィルムが挟み込まれているため、冬の冷たい風をハイレベルでブロックしてくれます。
「先に紹介した ITEM 2[シルキーフリース ジャケット]は、毛足の長いフワモコのフリース生地によるトロけるような肌ざわりが特徴。そして ITEM 3[ブロックテック フリース パーカ]は、特殊フィルムがもたらす優れた防風性能がウリ。そんな双方の強みを両取りできるハイブリッドな高機能モデルです。
左胸&両サイドにジップポケットを備えたフーデッドジャケットは、アウトドアテイスト漂うデザインも相まって、冬のメインアウターとして大活躍。また防風フィルムを採用すると、その機能と引き換えに着心地がゴワゴワと硬くなりがちですが、こちらは素材本来の柔らかさが損なわれておらず、持ち前の気持ち良さを存分に堪能できます。加えて、ちょっと羽織ったり、インナー使いしやすい共通素材のスタンドカラーベストもオススメです。着用感・防寒性ともに隙が見当たらない、これぞ最強のフリースかもしれません」
「フリースのルーツはアウトドアウェアです。そして現代ではルームウェアとしても広く親しまれています。そのためスポーティな雰囲気やリラックスしたムードを漂わせますが、時にそれがカジュアルすぎるラフな印象を与えたり、大人っぽい都会的なスタイルには合わせづらいなどウィークポイントになることも。
そこでニットブルゾンのようなこちら。杢(霜降り)カラーで彩られた表面はナチュラルなウール調の風合いですが、実はフリースと同じポリエステルを編み立てたもの。なので着用感は軽く、またデリケートなウールニットと違って家庭でも手軽に洗濯できるイージーケア。一方、内側は通常のフリース地に。そう、見た目は上品なニット、着心地や扱いやすさはフリースという、双方のイイとこ取りをした逸品なんです」
ニット&フリースのオイシイところを両取り!
肌に触れる内側はキメ細かく起毛したフリース生地。一方の表面はセーターのような杢調の編み地になっています。そのためフリースならではの暖かさや軽やかな着心地はそのままに、大人っぽく品の良いルックスを楽しめます。
【Staff Credit】
撮影:杉田裕一(POLYVALENT)
構成・スタイリング・文:いくら直幸