Selector
ファッションライター
いくら直幸さん
人気ブランドのPR職を経て、伝説のファッション誌『Boon』の編集者に。現在は『Begin』『OCEANS』をはじめ、ティーンからミドル世代までの多くの雑誌やウェブ、広告などで活躍中。
デザイナーズを一点投入!
普段の格好が断然オシャレに
(©UNIQLO)
確かな審美眼をもつファッションのプロが、バラエティ豊かなユニクロから “ コレは! ” な逸品をセレクト。今回は、世界のファッションシーンに多大な影響を与えるモードブランドや実力派デザイナーと手を組んだ、特別なコレクションに注目します。
これから訪れる一歩先のトレンドを生み出すクリエイターのセンスを、ユニクロが掲げる LifeWear へと落とし込んだそれらは、着こなしの難しさや手を伸ばしづらいプライスから、自分とは縁遠いと思い込んでいたデザイナーズのイメージを覆し、誰もが無理をせずに安心して楽しめるアイテムばかり。それでいて、いつものユニクロや普段の格好に一点投入するだけで、オシャレ感倍増のファッショナブルな装いに。
クリストフ・ルメールを迎えた大好評の〈Uniqlo U〉に続き、今シーズン初登場&新たにメンズコレクションが加わった2つのコラボレーションから、デイリーに活躍する選りすぐりのオススメを紹介します。
ユニクロ アンド JW ANDERSON の特設サイトは こちら
「プロジェクトが発表されるやいなや、ファッション雑誌やウェブメディア、SNSなど各方面で話題沸騰の〈JW ANDERSON〉とのコラボシリースが、いよいよ発売! 2008年スタートの〈JW ANDERSON〉は、イギリスの伝統をリスペクトし、そこに現代のエッセンスと美しい仕立てを落とし込む “ モダン ブリティッシュ ” の旗手と言えます。またデザイナーのジョナサン・ウィリアム・アンダーソンは、その類い稀なるセンスと実力から、現在は一流メゾンブランドのクリエイティブディレクターとしても活躍中です。
と、いま最もホットな存在ですが、人気の理由はファッションショーのランウェイに映えるためのデザインではなく、あくまで日常生活において等身大で楽しめるリアルクローズであることが挙げられます。シルエットや素材、カラーリングなどでフレッシュな感性を表現しながらも、着こなしのハードルは決して高くなく、手持ちの定番服とも難なく合わせられます。
ユニクロとのジョイントワークとなる今回は、そうした “ 日常、リアル ” への追求を一段と強めたコレクションに。英国のクラシックウェアがもつ不変性や安心感を存分に活かしつつ、時代の気分や旬のテイストを注ぎ込み、より着こなしやすく。モードとベーシックの狭間を突いた品々が、アナタの普段着をさりげなくも確実にブラッシュアップしてくれます」
※着用サイズ:すべて L(モデル身長180cm・体重72kg)
英国の軍モノを出自とするトレンチコート。ビジネススーツやドレッシーな装いに合わせるイメージが強いものの、近年では休日のカジュアル使いでも人気を博しています。こちらは正統派のデザインを大切にする一方、着こなしやすいようシルエットや着丈を洗練させ、肩のエポーレットも省略して適度にアク抜き。またチラ見えする裏地にタータンチェックを配す洒落心など、これぞ〈JW ANDERSON〉といった仕上がりに。キレイめスタイルとの相性は言うまでもありませんが、スウェットパーカやジーンズなど気張らないアイテムの上からラフに羽織るのが今の気分です。
上述のトレンチコートしかり、多くの男性服の起源はイギリスにあります。キルティングジャケットもまた英国生まれであり、ブリティッシュスタイルを代表するアウターのひとつ。クラシカルなハンティングジャケットが基になった本作は、肉厚のリブ衿やウォーム感のある素材、マチ付きのフラップポケットなど、いい意味で都会的すぎないカントリーなデザインが男心にグッときます。それでいて緻密に計算されたサイジングにより、野暮ったく見える心配もなし。昨今、この手の一着は大人層からの人気が非常に高く、完売も予想されるので早めの購入がオススメです。
スコットランド発祥のアランニットは秋冬の定番というだけでなく、ほっこり優しげな雰囲気で女性からの好感度も上々。ただし本格タイプはモコモコと厚く着膨れし、肩が凝るほどズッシリと重く、ゴワゴワと硬いなど決して着心地は良くない。その点、適度な肉感に抑えられたこちらは、インにシャツを重ね着したり、上にアウターを羽織るのも余裕。軽やか&柔らかいので、無理せずデイリーに楽しめます。また身頃と袖で色を変えた遊び心のあるツートーンにより、デニムなどシンプルなパンツと合わせて一枚で着ても、見映えのする気の利いたオシャレに仕上がります。
トップス&足元がカジュアルでも、ボトムスに品の良い一本を取り入れるだけで、着こなしは大人っぽく垢抜けて見えるもの。このパンツは上質感のあるウールブレンド素材、英国トラッドなストライプによりスラックス的なエレガンスを漂わせる反面、適度にリラックスしたテーパードシルエット、ミリタリーのベイカーパンツのような縁取りステッチがあしらわれたフロントポケットなど、ちょっとしたヌケ感を演出する仕掛けが隠されている。こうした絶妙なハズシが効いているため、カジュアルなアイテムともバランス良くマッチし、俄然こなれた印象にまとまるんです。
より手軽にモードなデザインを楽しめる小物も見逃せません。なかでもヘビーユース必至なのが、このデイパックです。まず目を引くのは、ウルトラライトダウンをモチーフにした前面の中綿キルトと、ポケットを兼ねた大きなロゴパッチ。季節感も個性もバッチリのルックスですが、ブラックアウトによってシックな印象にまとめられているので、主張しすぎず、どんなスタイルにも合わせやすい。さらに出し入れの多い小物の収納に便利な両脇のフラップポケット、主室にも内ポケを配備と実用性◎。シンプルで無難なコーディネートも、オシャレ感がウンとアップしますよ。
イネス・ド・ラ・フレサンジュ コレクションの特設サイトは こちら
「1980年代、〈シャネル〉のデザイナーであるカール・ラガーフェルドにインスピレーションを与えるミューズとなり、同ブランドの広告やランウェイで脚光を浴びた “ 元祖スーパーモデル ” イネス・ド・ラ・フレサンジュ。また、その時代のフランスを象徴する女性像として国から選出されるマリアンヌのモデルも2000年まで務め、パリジェンヌのアイコン、いや彼女の存在自体がパリそのものと讃えられています。
現在でも色あせない永遠のファッションアイコンであり、自身のブランドを指揮するデザイナーでもあるイネス。彼女のクリエイションとユニクロの LifeWear 哲学を融合するのは、〈イッセイミヤケ〉のクリエイティブディレクターとして世界に名を馳せた、ユニクロのスペシャルプロジェクト デザインディレクター滝沢直己という、豪華コンビによるコラボレーションです。そして '14年から続くレディースラインでの好評を受け、以前からリクエストの多かったメンズコレクションが遂に今季よりデビューしました。
高い評価を得ている、ベーシックななかにもフランスのエスプリを感じさせるデザインは、もちろんメンズでも健在です。クラシック&モダンを兼ね備え、肩肘張らない柔和なムード漂う “ パリジャン シック ” と呼べるそれを取り入れれば、いつもの格好をさらっとオシャレに格上げすることができます」
※着用サイズ:すべて L(モデル身長180cm・体重72kg)
キチンと感のある衿付きのデザイン、またフロントボタンが隠れるスッキリとしたルックスを特徴とするステンカラーコートは、大人であれば一着は持っておくべき定番アウター。シンプルゆえに着こなし&シーンを問わず、休日カジュアルからビジネススタイルまでオン・オフ兼用も余裕で、その守備範囲は多種多様にあるコートのなかでも随一です。さらにこちらは、着脱可能な中綿入りのキルトライナーが付属しており保温性を調節できるので、秋の今時季から冬、そして春先までロングシーズンで大活躍します。
上下の組み合わせを考えることなくコーディネートがキマり、品良く大人っぽいスタイルに仕上がるのがセットアップの魅力。さらに最近の流行アイテムでもあるので、今どき感までバッチリです。こちらは季節感のある温かみあふれる風合い&豊かな表情を楽しめ、そしてトレンド素材としても注目のコーデュロイ生地で仕立てられたもの。もちろんジャケット単品、パンツ単品とそれぞれ別々でも使えて、多彩に着回せるのも便利です。インナーはタイドアップやシャツ、ニットでもスウェットでも、お好みでどうぞ。
年齢を重ねると、週末の服装にもそれなりの品位が大切になります。また本格スーツとまではいかずとも、ジャケットの着用が求められるシーンも少なくありません。時々、ビジネススーツの上着にジーンズなどを合わせている方を見かけますが、チギハグ感が否めず、スマートとは言いがたい。あらかじめ休日使いを視野に入れて仕立てられた一着を選ぶべきです。こちらのブレザータイプは、上品ながら堅すぎない絶妙なバランスがポイント。ドレッシーなアイテムからカジュアルなインナー&ボトムスまで幅広くマッチします。
主張が強すぎないため取り入れやすく、それでいて装いを程良くキャッチーに見せてくれるボーダーカットソーは春夏の人気アイテム。その感覚を秋冬でも享受できるのが、このボーダーニットです。涼しげなライトカラーではなく、ウォーム感あふれる落ち着いた配色なので迎える季節に使いやすく、カシミヤ素材の優しく柔らかな肌ざわり、軽やかな着心地も最高に気持ちいい。また上からジャケットを羽織ったり、インナーにシャツを重ね着してもモタつきや着膨れの心配がないのは、薄手でも抜群に暖かいカシミヤならでは。
フランネルシャツは秋冬のレギュラーアイテムとしてワードローブに揃えておきたいところ。アメカジ的なイメージが強く、ともすると子どもっぽく見えたり、土臭い印象を受けることもありますが、イネスのクリエイションに掛かるとご覧のとおり。トレンドでもあるシンプルな大柄のチェック、シックなモノトーン、そして胸ポケットのないスッキリとしたルックスが相まって、懸念される要素が丁寧に削ぎ落とされています。カジュアルだけどクリーンに着られ、都会的なエレガンスすら漂わせる大人好みのネルシャツです。
【Staff Credit】
撮影:杉田裕一(POLYVALENT)
構成・スタイリング・文:いくら直幸
(©UNIQLO)
確かな審美眼をもつファッションのプロが、バラエティ豊かなユニクロから “ コレは! ” な逸品をセレクト。今回は、世界のファッションシーンに多大な影響を与えるモードブランドや実力派デザイナーと手を組んだ、特別なコレクションに注目します。
これから訪れる一歩先のトレンドを生み出すクリエイターのセンスを、ユニクロが掲げる LifeWear へと落とし込んだそれらは、着こなしの難しさや手を伸ばしづらいプライスから、自分とは縁遠いと思い込んでいたデザイナーズのイメージを覆し、誰もが無理をせずに安心して楽しめるアイテムばかり。それでいて、いつものユニクロや普段の格好に一点投入するだけで、オシャレ感倍増のファッショナブルな装いに。
クリストフ・ルメールを迎えた大好評の〈Uniqlo U〉に続き、今シーズン初登場&新たにメンズコレクションが加わった2つのコラボレーションから、デイリーに活躍する選りすぐりのオススメを紹介します。
Selector
ファッションライター
いくら直幸さん
人気ブランドのPR職を経て、伝説のファッション誌『Boon』の編集者に。現在は『Begin』『OCEANS』をはじめ、ティーンからミドル世代までの多くの雑誌やウェブ、広告などで活躍中。
ユニクロ アンド JW ANDERSON の特設サイトは こちら
「プロジェクトが発表されるやいなや、ファッション雑誌やウェブメディア、SNSなど各方面で話題沸騰の〈JW ANDERSON〉とのコラボシリースが、いよいよ発売! 2008年スタートの〈JW ANDERSON〉は、イギリスの伝統をリスペクトし、そこに現代のエッセンスと美しい仕立てを落とし込む “ モダン ブリティッシュ ” の旗手と言えます。またデザイナーのジョナサン・ウィリアム・アンダーソンは、その類い稀なるセンスと実力から、現在は一流メゾンブランドのクリエイティブディレクターとしても活躍中です。
と、いま最もホットな存在ですが、人気の理由はファッションショーのランウェイに映えるためのデザインではなく、あくまで日常生活において等身大で楽しめるリアルクローズであることが挙げられます。シルエットや素材、カラーリングなどでフレッシュな感性を表現しながらも、着こなしのハードルは決して高くなく、手持ちの定番服とも難なく合わせられます。
ユニクロとのジョイントワークとなる今回は、そうした “ 日常、リアル ” への追求を一段と強めたコレクションに。英国のクラシックウェアがもつ不変性や安心感を存分に活かしつつ、時代の気分や旬のテイストを注ぎ込み、より着こなしやすく。モードとベーシックの狭間を突いた品々が、アナタの普段着をさりげなくも確実にブラッシュアップしてくれます」
※着用サイズ:すべて L(モデル身長180cm・体重72kg)
上述のトレンチコートしかり、多くの男性服の起源はイギリスにあります。キルティングジャケットもまた英国生まれであり、ブリティッシュスタイルを代表するアウターのひとつ。クラシカルなハンティングジャケットが基になった本作は、肉厚のリブ衿やウォーム感のある素材、マチ付きのフラップポケットなど、いい意味で都会的すぎないカントリーなデザインが男心にグッときます。それでいて緻密に計算されたサイジングにより、野暮ったく見える心配もなし。昨今、この手の一着は大人層からの人気が非常に高く、完売も予想されるので早めの購入がオススメです。
スコットランド発祥のアランニットは秋冬の定番というだけでなく、ほっこり優しげな雰囲気で女性からの好感度も上々。ただし本格タイプはモコモコと厚く着膨れし、肩が凝るほどズッシリと重く、ゴワゴワと硬いなど決して着心地は良くない。その点、適度な肉感に抑えられたこちらは、インにシャツを重ね着したり、上にアウターを羽織るのも余裕。軽やか&柔らかいので、無理せずデイリーに楽しめます。また身頃と袖で色を変えた遊び心のあるツートーンにより、デニムなどシンプルなパンツと合わせて一枚で着ても、見映えのする気の利いたオシャレに仕上がります。
トップス&足元がカジュアルでも、ボトムスに品の良い一本を取り入れるだけで、着こなしは大人っぽく垢抜けて見えるもの。このパンツは上質感のあるウールブレンド素材、英国トラッドなストライプによりスラックス的なエレガンスを漂わせる反面、適度にリラックスしたテーパードシルエット、ミリタリーのベイカーパンツのような縁取りステッチがあしらわれたフロントポケットなど、ちょっとしたヌケ感を演出する仕掛けが隠されている。こうした絶妙なハズシが効いているため、カジュアルなアイテムともバランス良くマッチし、俄然こなれた印象にまとまるんです。
より手軽にモードなデザインを楽しめる小物も見逃せません。なかでもヘビーユース必至なのが、このデイパックです。まず目を引くのは、ウルトラライトダウンをモチーフにした前面の中綿キルトと、ポケットを兼ねた大きなロゴパッチ。季節感も個性もバッチリのルックスですが、ブラックアウトによってシックな印象にまとめられているので、主張しすぎず、どんなスタイルにも合わせやすい。さらに出し入れの多い小物の収納に便利な両脇のフラップポケット、主室にも内ポケを配備と実用性◎。シンプルで無難なコーディネートも、オシャレ感がウンとアップしますよ。
イネス・ド・ラ・フレサンジュ コレクションの特設サイトは こちら
「1980年代、〈シャネル〉のデザイナーであるカール・ラガーフェルドにインスピレーションを与えるミューズとなり、同ブランドの広告やランウェイで脚光を浴びた “ 元祖スーパーモデル ” イネス・ド・ラ・フレサンジュ。また、その時代のフランスを象徴する女性像として国から選出されるマリアンヌのモデルも2000年まで務め、パリジェンヌのアイコン、いや彼女の存在自体がパリそのものと讃えられています。
現在でも色あせない永遠のファッションアイコンであり、自身のブランドを指揮するデザイナーでもあるイネス。彼女のクリエイションとユニクロの LifeWear 哲学を融合するのは、〈イッセイミヤケ〉のクリエイティブディレクターとして世界に名を馳せた、ユニクロのスペシャルプロジェクト デザインディレクター滝沢直己という、豪華コンビによるコラボレーションです。そして '14年から続くレディースラインでの好評を受け、以前からリクエストの多かったメンズコレクションが遂に今季よりデビューしました。
高い評価を得ている、ベーシックななかにもフランスのエスプリを感じさせるデザインは、もちろんメンズでも健在です。クラシック&モダンを兼ね備え、肩肘張らない柔和なムード漂う “ パリジャン シック ” と呼べるそれを取り入れれば、いつもの格好をさらっとオシャレに格上げすることができます」
※着用サイズ:すべて L(モデル身長180cm・体重72kg)
上下の組み合わせを考えることなくコーディネートがキマり、品良く大人っぽいスタイルに仕上がるのがセットアップの魅力。さらに最近の流行アイテムでもあるので、今どき感までバッチリです。こちらは季節感のある温かみあふれる風合い&豊かな表情を楽しめ、そしてトレンド素材としても注目のコーデュロイ生地で仕立てられたもの。もちろんジャケット単品、パンツ単品とそれぞれ別々でも使えて、多彩に着回せるのも便利です。インナーはタイドアップやシャツ、ニットでもスウェットでも、お好みでどうぞ。
年齢を重ねると、週末の服装にもそれなりの品位が大切になります。また本格スーツとまではいかずとも、ジャケットの着用が求められるシーンも少なくありません。時々、ビジネススーツの上着にジーンズなどを合わせている方を見かけますが、チギハグ感が否めず、スマートとは言いがたい。あらかじめ休日使いを視野に入れて仕立てられた一着を選ぶべきです。こちらのブレザータイプは、上品ながら堅すぎない絶妙なバランスがポイント。ドレッシーなアイテムからカジュアルなインナー&ボトムスまで幅広くマッチします。
主張が強すぎないため取り入れやすく、それでいて装いを程良くキャッチーに見せてくれるボーダーカットソーは春夏の人気アイテム。その感覚を秋冬でも享受できるのが、このボーダーニットです。涼しげなライトカラーではなく、ウォーム感あふれる落ち着いた配色なので迎える季節に使いやすく、カシミヤ素材の優しく柔らかな肌ざわり、軽やかな着心地も最高に気持ちいい。また上からジャケットを羽織ったり、インナーにシャツを重ね着してもモタつきや着膨れの心配がないのは、薄手でも抜群に暖かいカシミヤならでは。
フランネルシャツは秋冬のレギュラーアイテムとしてワードローブに揃えておきたいところ。アメカジ的なイメージが強く、ともすると子どもっぽく見えたり、土臭い印象を受けることもありますが、イネスのクリエイションに掛かるとご覧のとおり。トレンドでもあるシンプルな大柄のチェック、シックなモノトーン、そして胸ポケットのないスッキリとしたルックスが相まって、懸念される要素が丁寧に削ぎ落とされています。カジュアルだけどクリーンに着られ、都会的なエレガンスすら漂わせる大人好みのネルシャツです。
【Staff Credit】
撮影:杉田裕一(POLYVALENT)
構成・スタイリング・文:いくら直幸