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海洋ごみの60〜90%は、
プラスチックだった。
服を「作る」「売る」「着る」にまつわる
プラスチックごみを減らすために、
私たちができること。

海洋ごみの60〜90%は、プラスチックだった。服を「作る」「売る」「着る」にまつわるプラスチックごみを減らすために、私たちができること。

海洋ごみとは、海岸に打ち上げられた「漂着ごみ」、海原を漂う「漂流ごみ」、海底に沈んだ「海底ごみ」の総称のこと。これら海洋ごみの中には、釣り糸や漁網といった海で使われる道具のほか、ペットボトルやレジ袋など日常的に使われる物も多く含まれています。じつは海洋ごみの8割が、私たちが暮らす街から発生していることをご存知ですか?中でも、一度海に流れてしまうと半永久的に分解されることのないプラスチックごみは、年間1100万トンもの量が海へ流れ込み、結果として海洋ごみの60〜90%は様々なプラスチック素材で占められています。

プラスチックごみを減らす取り組み

プラスチックごみを減らす取り組み

あなたが毎日着る服も、「作るとき」と「売るとき」に、様々なプラスチックが使用されています。ユニクロはあらゆる取り組みを通して、プラスチックごみの削減に取り組んでいます。

「作るとき」に、プラスチックごみを減らす

ひとくちにプラスチックといっても、材料は様々。たとえばポリエステルやナイロンといった合成繊維も、石油を原料につくられたプラスチックの仲間です。たとえば、海洋ごみとして最も代表的なペットボトル。しっかり分別してリサイクルに回すことで、服へと再生することができます。新しい原材料を使わずに、使い終わったプラスチックを資源として活用すれば、ごみ自体を減らすことができるのです。

「作るとき」に、プラスチックごみを減らす

ユニクロのアクション

① 2030年までに、ファーストリテイリンググループは
すべての素材の約50%をリサイクル素材等に
今シーズンの代表的なアイテムはフリース。ファーリーフリースをはじめとする商品で、飲み終わったペットボトルから作られたポリエステル糸を、生地の100%に使用しています。

② RE.UNIQLOによる、服から服へのリサイクル お客様が着終わった服を回収し、新しい服へとリサイクルする技術も日々進化しています。今シーズンのリサイクルダウンジャケットに用いられたリサイクルナイロンには、お客様から回収したウルトラライトダウンの生地が原材料の一部に含まれています。

「売るとき」に、プラスチックごみを減らす

商品を包むパッケージからハンガー、シール、ショッピングバッグまで。ユニクロのお店では多くのプラスチックが使われてきました。これらをすべて見直し、代替品へと切り替える取り組みが急速に進んでいます。

ショッピングバッグ シャツのクリップ 商品パッケージ ハンガー

ユニクロのアクション

① プラスチックのショッピングバッグを廃止し、紙袋やエコバッグへ
2020年9月より、紙のショッピングバッグ(FSC®=森林管理協議会による認証紙もしくは再生紙を使用)へ切り替え。同時にコットン素材のエコバッグを販売開始しました。2020年9月1日からはショッピングバッグを有料化。

② プラスチックの商品パッケージの廃止と、リサイクル素材への切り替え
2021年秋より、ルームシューズの商品パッケージを廃止しました。さらに一部アイテムで、リサイクルプラスチックを使用したパッケージへの切り替えを進めています。ハンガーやシャツのクリップ、サイズシールは、使用量をできるだけ削減すると同時に、代替品の研究を進めています。

③ 「廃棄物ゼロ」を目標に、リサイクル活動をさらに推進
商品輸送時の梱包材をリサイクルしやすいよう、2020年より単一素材への切り替え・統一に着手しています。2021年からは、梱包材を店舗で分別→回収→リサイクル処理の実証実験を一部のエリアで開始しています。

「着るとき」に、プラスチックごみを減らす

マイクロプラスチックとは、直径が 5mm 未満のプラスチックの破⽚、粒⼦、または繊維の総称。その大半は街や海辺で捨てられたごみが原因ですが、じつは意外なところからも海へと流れ込んでいます。それは、衣類。合成繊維で作られた服やリネン類を洗濯すると、ごく細かい繊維が水の中に流れ出します。それが、海をはじめとする自然界に蓄積されていることが明らかになっています。それらは一般的に「マイクロファイバー」と呼ばれています。マイクロファイバーを減らすために、普段の生活の中でできることがあります。

「着るとき」に、プラスチックごみを減らす

マイクロファイバーを減らすための取り組み

マイクロファイバーが地球環境に与える影響を最小限に抑えるために。アパレル業界を横断して解決策を開発する「マイクロファイバーコンソーシアム」がスタート。国や企業の枠を越えた研究がはじまりました。「テキスタイルから環境へのマイクロファイバーの放出が適正に管理されている未来」をビジョンに掲げ、生産工程における学術的研究結果の実践を支援。生態系を守るための具体的なソリューションを、各ブランドや小売、サプライヤーに提供しています。
2019年9月より、ユニクロはマイクロファイバーコンソーシアムに参画。データ提供などを通して研究に協力し、2030年までにマイクロファイバーによる自然環境へのインパクトゼロを目指す「Microfibre 2030 Commitment」にも署名しています。日本国内ではクリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)に加盟。国内大手洗剤メーカーと連携しながら、衣類のケアや洗濯方法を研究しています。

マイクロファイバーをできるかぎり出さないために、
みんなで取り組めること

マイクロファイバーをできるかぎり出さないために、みんなで取り組めること
1. 洗濯ネットを使う
洗濯ネットに入れて洗うことで、衣類の摩擦を減らして服が長持ちします。同時に、マイクロファイバーの環境への放出を減らすことにも有効であることがわかっています。(出典:EPA(米国環境保護庁))
2. 洗濯機を選ぶ
ドラム式洗濯機は節水性能が高く、マイクロファイバーの抜け落ちや放出の防止にも有効と言われており、放出を約70%低減できるという研究結果もあります。(出典:EPA(米国環境保護庁)
3. 洗濯の回数を見直す
必要以上に頻繁に服を洗濯していませんか?インナーやTシャツ類など肌に直接触れるもの以外の衣類の洗濯回数を2回に1回へと減らすだけで、マイクロファイバーの放出を抑えることにつながります。
4. 服を長く大切に着る
服を洗えば洗うほど、マイクロファイバーの放出量は徐々に減っていきます。一着を長く大切に着ることは、プラスチックごみを抑えることにつながるのです。
服を楽しみながら長く着るための工夫やお手入れ方法は、
ユニクロのサステナビリティサイトでもご紹介しています。