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UNIQLO : CFW23 launches mid-September

- W’s Oversized Jacket ¥7,990
- W’s Soft Knit High Neck Sweater ¥3,990
- W’s Corduroy Wide Pants ¥4,990
- W’s Comfeel Touch Side Gore Short Boots ¥4,990
- (UNIQLO : C)
イギリスのカルチャー誌『ザ・ジェントルウーマン』が見出す、ユニクロとクレア・ワイト・ケラーの全く新しい秋冬コレクション「UNIQLO : C」の魅力とは。
新進アーティスト、サハラ・ロングが着こなす“特別な普段着”。

自分らしいスタイルと目標を持って生きる女性にスポットライトを当てる、年2回発行のカルチャー誌『ザ・ジェントルウーマン』。2009年にロンドンで創設されて以来、温かさと個性と華やかさを併せもつ独自の切り口で、ビヨンセやアンジェラ・ランズベリー、ゼイディー・スミス、グレタ・ガーウィグなど、ロールモデルというべき女性たちを特集してきた。受賞歴もある雑誌媒体に加え、会員制クラブ「ザ・ジェントルウーマン・クラブ」も展開。会員は世界各地の都市で開催されるファッショナブルなイベントに参加できる。メンバー登録は、thegentlewoman.comにて。
Sahara Longeサハラ・ロング
Artist
キャンバスの影から姿を現した29歳のサハラ・ロングは、生命力あふれるスケールの大きな具象絵画で知られる若手アーティスト(本人曰く、「しょっちゅう脚立に上っている」とのこと)。フィレンツェの名門チャールズ・H・セシル・スタジオで学んだ後、ニューヨーク、上海、マイアミ、ラゴス、ロンドンなど、さまざまな都市で展示を行ってきた。現在はロンドン在住。

- W’s Trench Coat ¥12,900
- W’s Corduroy Wide Pants ¥4,990
- W’s Comfeel Touch Side Gore Short Boots ¥4,990
- (UNIQLO : C)

- W’s Soft Knit High Neck Sweater¥3,990
- W’s Printed Chiffon Pleated Dress ¥5,990
- (UNIQLO : C)

- W’s PUFFTECH Oversized Coat ¥12,900
- W’s Soft Knit High Neck Sweater¥3,990
- W’s Pleated Color Block Skirt ¥5,990
- (UNIQLO : C)
サハラは、UNIQLO : Cが提案するテイストミックスの装いが気に入ったと言う。「コレクションとして、UNIQLO : Cはとても着回し力が高いですね。季節に合わせてコーディネートの一部だけを替えたり、重ね着したりできるアイテムがたくさんあります」。ハンサムなコーデュロイのスーツや、柔らかくゆったりとしたニットウェアに加えて、鮮やかなチェックのプリントが印象的なパデッドコート(左ページ)に惚れ込んだ様子のサハラ。「リラックス感のあるオーバーサイズのフィットが素敵だし、軽量なのも魅力的。毎日着たくなりそうです」。ちなみに、南ロンドンのブリクストンにあるアトリエではどんな服を着ているのか。「だいたいは着古したTシャツです。絵を描く時は服をすごく汚すタイプだから」

- W’s Wool Blend Wrap Coat ¥12,900
- W’s Printed Chiffon Pleated Dress ¥5,990
- (UNIQLO : C)

- W’s Soft Knit High Neck Sweater ¥3,990
- W’s Pleated Color Block Skirt ¥5,990
- (UNIQLO : C)

- W’s Soft Knit High Neck Sweater ¥3,990
- W’s Corduroy Wide Pants ¥4,990
- W’s Comfeel Touch Side Gore Short Boots ¥4,990
- W’s Corduroy Jacket ¥7,990
- (UNIQLO : C)
Sahara Longeサハラ・ロング
Artist
キャンバスの影から姿を現したサハラ・ロングは、生命力あふれるスケールの大きな具象絵画で知られる若手アーティスト(本人曰く、「しょっちゅう脚立に上っている」とのこと)。フィレンツェの名門チャールズ・H・セシル・スタジオで学んだ後、ニューヨーク、上海、マイアミ、ラゴス、ロンドンなど、さまざまな都市で展示を行ってきた。現在はロンドン在住。
- Photography by Marius Uhlig
- Styling by Fan Hong
talk shop.『ザ・ジェントルウーマン』と
クレア・ワイト・ケラーの、仕事の話

- ユニクロとの協業はどのように始まったのですか?
- ユニクロのLifeWearに、私がデザインしたアイテムを数点加えたい、というお話をいただいたんです。でも結局、自分のやり方で仕事を進めていくうちに、それらのアイテムがひとつのカプセルコレクションとしてまとまっていることに気づきました。そこには既に確かなアイデンティティがあって、これなら独立したコレクションとして成立するのではないかと考えました。それが「UNIQLO : C」です。
- コレクションの名前について教えてください。
- 私たちのチームでは、最初からこのコレクションを「プロジェクトC」と呼んでいました。Cという文字が何度も登場することに気づいたんです。Collaboration(コラボレーション)、Contrast(コントラスト)、Clarity(クラリティー、明快さ)…そしてもちろん、Clare(クレア)もね!
- これだけの規模のコレクションは初めてでは?
- ええ、今までのマーケットとは異なる領域なので、そこに興味を惹かれました。ユニクロはこれまでも、ジル・サンダーやジョナサン・アンダーソン、クリストフ・ルメールなど、優れたデザイナーたちとともに素晴らしいコラボレーションを世に送り出してきました。また、洋服の機能性や技術開発に注力している点も魅力的でした。
- プロジェクトの最初のステップは?
- 英国のファッション、特にいろいろなテイストを混ぜ合わせる「ミックス&マッチ」と呼ばれるロンドンっ子のスタイルを観察するところから始めました。ロンドンでは、本当に多種多様なファッションが混ざり合っているんです。ポートベロー・ロードやファーマーズ・マーケット、サウス・バンクなどに出かけて行って、人間観察に長い時間を費やしました。私は昔から、人のファッションスナップをこっそり撮ることで知られているんです(笑)。それに、自分のライブラリーの本や雑誌のアーカイブ(2,000冊はあると思います)をいつも眺めています。たとえば60~70年代の『NOVA』や、ヴィンテージのイタリア版『Vogue』をパラパラと眺めるのが大好きなんです。
- あなたはこれまで、他ブランドでも自分の明確な「言語」を築き上げてきました。今回のUNIQLO : Cではどのようなものでしょうか?
- 「肩肘張らない洗練されたスタイル」です。ボーイッシュなフィット感のパンツや、テーラードジャケット、トレンチコートだけでなく、私が昔から自分のコレクションで扱ってきたような、流れるようなラインのドレスやスカートもあります。全体の統一感をとても重視していて、全てはエフォートレスなワードローブを構築することにあります。私だって、鏡の前でコーディネートに苦しみたくはないもの!
- では、そんなエフォートレスなワードローブを生み出す秘訣とは?
- エフォートレスなスタイルの秘訣は、フィット感にあります。ジャケットのアームホールを調整したり、ワンピースにドローストリングを足したりするのは、些細なことのように見えるかもしれません。でもそうしたディテールが、カジュアルな抜け感を生み出すんです。UNIQLO : Cでは、フィット感にある種の気楽さのようなものを持たせたかったので、すべてのアイテムに関してパタンナーと丁寧に相談しながら作業を進めました。肩のラインのバランスや、裏地が正しく配置されているかどうか。調整としては小さなものですが、研ぎ澄まされた技術が必要です。
- たとえばご自宅のあるコーンウォールのビーチで、自分がデザインした服を着ている人がいたら、不思議な気持ちになりそうですね。
- 確かに、なかなかないことですよね。これまでも〈クロエ〉や〈ジバンシィ〉で自分がデザインした服を街で目にするとワクワクしましたし、バッグは今でも見かけます。でもなんといっても今回は、非常にグローバルなスケールですから!
- 自分がデザインした服が、意図したのとは違う形でスタイリングされているのを見たら?
- ほかの人のレンズを通してものごとを見るとインスピレーションがもらえますし、人が自分の服を着てどう感じるかを知るのは、実は不思議なほど魅惑的な体験なんです。自分の服がさまざまに解釈されているのを見るのは大好きです。
- これまでユニクロとコラボしてきたデザイナーの多くが、その技術性の高さを絶賛していますね。
- ユニクロのチームは本当の意味での完璧主義者です。糸の色に始まり、考え得るすべてのディテールにこだわり抜きます。UNIQLO : Cのために、これまで手掛けてきたすべてのコレクションよりも多くのフィッティングを行ったと言ってもいいくらいです! ひとつひとつのアイテムがどれほど多くの人に届くかを考えると、とにかく完璧な、少なくとも完璧に近い仕上がりにしなくてはと思っていました。
- お気に入りの一枚は?
- トレンチコートですね。必ずしも目立つアイテムではありませんが、もっともタイムレスで、誰もが着こなせるものだと思います。素材やシルエットに長い時間をかけて吟味したうえで、裏地にチェック柄のプリント素材を加えました。調べものをしていて見つけた、40年代のチェック模様です。このアイテムがコレクション全体を引き締める役割を果たしている気がして、とても気に入っています。
- ユニクロの服を着ることはありますか?
- もちろんです。メンズのTシャツが大好きですし、ニットウェアも、ウルトラライトダウンもお気に入りです。私がユニクロに出合ったきっかけは、2009年の+Jのコレクションでした。今でもあの時のアイテムを何枚も持っています。たとえばナイロンのパンツは本当に素晴らしくて…ジルのシグネチャーでありながら、同時に非常にユニクロ的でもあるんです。だから、ユニクロとのコラボレーションが決まったときは本当にワクワクしました。ユニクロのブランド哲学と情熱を、私なりに表現してみたかったんです。
- ユニクロはそうした素晴らしいものづくりの姿勢を、どうやって保ち続けているのでしょうか?
- 彼らはすべてのアイテムについて、その服の「目的」は何か、どうすればその服がお客様のワードローブにおいて必須のアイテムになるのかということを考えます。それは、私のアプローチと本質的に重なるものなんです。私はずっと、女性が普段の生活の中で着る服を作ろうとしてきましたから。