World Museum Logo Sweat Long Sleeve Hoodie¥3,990

Photography by Yoshio Kato

UNIQLOandMuseums

Text by UNIQLO

ユニクロがパートナーシップを結ぶ世界最高峰の美術館とコラボレーションが始まっている。それぞれの街や人々との関わり、ユニクロとの取り組みを通して魅力を探ろう。

まっさらなキャンバスに色彩豊かな絵を添える。シンプルなユニクロのTシャツに、クリエイティビティ溢れるアートが重なるとき、そうした形容がよく似合う。2013年5月、ユニクロは世界最高峰の近代・現代美術コレクションを誇るニューヨーク近代美術館(MoMA)と長期パートナーシップを結ぶ。一見、領域の異なる両者だったが、良質な「服」と「アート」を世界中の人々に届けたい。そうした本質的な想いが一致し、その当時は異例であった両者のコラボレーションはスタートした。

ユニクロとパートナーシップを結ぶのはMoMAだけでなく、世界有数の美術館も及んだ。2016年3月に英国ロンドンのテート・モダン、2021年2月にはフランス・パリのルーヴル美術館と締結を進める。入館無料プログラムやコラボ商品の開発、イベント企画を通じて、「Art for ALL(すべての人にアートを)」という力強いメッセージを発信し続けている。

そんな3つの美術館の外観とネーミングのロゴをデザインに落とし込んだシックなスウェットが完成した。右の「ミュージアムズ・オブ・ザ・ワールドコレクション UT」は美術館へ想いを馳せ、訪れることを夢見るような体験を目指し、今秋冬に発売される。それぞれが持つ佇まいとユニークな個性を表現しているが、次のページから、ユニクロとのコラボレーションやその街で美術館が特別である理由を考えた。

MoMA

The Museum of Modern Art, New York
©Omi Tanaka

MoMA Trivia

MoMAは1929年、リリー・P .ブリス、メアリー・クイン・サリバン、アビー・オルドリッチ・ロックフェラーという、高い先見性を持つ3人の女性によって創設された。左奥の写真は創設間もない1939年当時のMoMAの外観写真。その後90年以上にわたってコレクションは増え続け、現在20万点以上の作品を保有。中でも左写真のアンディ・ウォーホルの『キャンベルスープ缶』は、来館者に特に人気のある作品のひとつ。

©The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. Trademarks Licensed By Campbell Soup Company. All Rights Reserved.

Ten Years with the Palace of Contemporary Art

現代アートの殿堂との10年目のストーリー
MoMA とユニクロは2013 年にパートナーシップを締結してから今年10 年目を迎えた。両者の取り組みは、服とアートの両面で常に大きなインパクトを与えている。2014年の共同プロジェクト「SPRZ NY」 では、MoMA の全面協力のもと、アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングなど、ニューヨークのポップアートを代表する稀代の8 名のアーティストを起用。当時、著名なアート作品をモチーフとしたコラボT シャツは大きな話題となった。2017 年には複数年のスポンサー契約を結び、今年も再び更新。最新コレクション「MoMA アート・アイコンズ UT」では、所蔵作品であるゴッホの代表作『星月夜』や、やわらかな色彩の世界が魅力のモネの代表作『睡蓮』など、世界中の人々に幅広く知られている象徴的な絵画を選定し、UT のアイテムにデザイン。すぐ身近に、アート作品のある豊かな日常を提案し続けている。
  • 2011

    「ユニクロ ニューヨーク 5番街店」のオープンを記念し、MoMA × UT初のコラボTシャツ「MessageArt Now!」を発売。

  • 2013

    ユニクロとMoMAがパートナーシップを締結。

  • 2014

    「SPRZ NY」プロジェクトが始動。アンディ・ウォーホル、キース・ヘリング、ジャン=ミシェル・バスキア、ライアン・マクギネスも参加し、コラボTシャツを発売。

  • 2017

    MoMAとのスポンサー契約を更新。「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」と「SPRZ NY」でのパートナーシップを継続。写真は、当時「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」に並ぶ参加者たち。

  • 2019

    MoMA協力のもとグローバルTシャツデザインコンペ「UTGP 2020 + MoMA」を開催決定。

  • 2021

    「UTGP 2020 + MoMA」のコンペ受賞デザインを起用したUTコレクションが発売。

  • 2022

    「MoMA アート・アイコンズ UT」が発売し、パートナーシップを更新。

Artist Testimony

Ryan Mcginnessライアン・マクギネス

Contemporary Artist

1972年生まれ、マンハッタン在住のアメリカ人現代アーティスト。自身の作品はMoMAやメトロポリタン美術館などに永久所蔵されている。2014年、MoMAとユニクロがコラボレーションした「SPRZ NY」プロジェクトにも参加。

The Value of Visiting MoMA

MoMA を訪れる価値

僕がニューヨークで一番好きな美術館は?と聞かれたら、MoMAと答えます。その理由は入り口のロビーにあります。MoMAのロビーは、アート体験に向けた直前のセレモニーのためにデザインされていて、天井は高く、外の世界の空気が身体から蒸発していくように感じます。真っ直ぐ続くフロアのおかげで視線が遠くに伸び、目の前の作品に視点を合わせる準備となります。ギャラリー内で展開される数多くの別世界に足を踏み入れ、心に響く作品との出合いを果たす直前。この「一時停止」となる空間が、気持ちを静かに整えてくれるんです。また吹き抜けの階段は、来館者にとっては大きな負担ですが、心理効果として「すでにかなりの身体的負担をかけたから、その先には何かいいことがあるはず」と、大きな期待を抱かせます。これはちょっとしたトリックですが、「階段を上っただけの価値はある」と僕たちに信じさせます。そして本当に、その価値はあると思います。

Tate Modern

©Tate (Matt Greenwood)

Tate Modern Trivia

ロンドンのバンクサイド発電所だった建物を利用し、2000年5月に開館。2016年には写真左奥の新館ブラバトニックビルがオープンした。世界の近代・現代アートを集めた英国のナショナル・コレクションを7万点以上所蔵。1900年代初頭にモダニズムが誕生した頃の作品から、現代の作品まで、100年以上にわたる期間のアートを鑑賞できる。左写真は主なコレクションのひとつである、フランス人彫刻家 オーギュスト・ロダンの展示作品。

©Tate (Marcus Leith)

©Tate (Matt Greenwood)

An Ideal Interface for
People and Art

アートと人の理想的な関係
2021年はユニクロが英国に海外初出店してから20年目となる節目。その機会を実らせ、20世紀以降のアートを扱うテート・モダンと再びパートナーシップを提携した。

そもそも両者が手を取り合ったのは、2016年の「UNIQLO Tate Lates」にさかのぼり、最新アートの展示や来場者同士の交流が盛んな無料の参加型ワークショップなどを実施。深夜のイベントだったが、若者を中心に2020年までの4年間で計55万人以上が来場。その成功を足がかりに昨年6月、ユニクロが支援するテート・モダンのプログラム「UNIQLO Tate Play」が始まった。

このプログラムは参加者全員に「遊びと創造」というコンセプトが共有されている。ファミリーや若者が、テート・モダンのタービン・ホールで行われる無料のグループ制作活動に加わりながら、アートづくりに参加できるというもの。年齢や性別を超えて、誰もがホールで自由に落書きをしたりスケッチをしたり……。全員で床に絵を描き、巨大なアート作品を作り出すという体験は、参加者の気持ちをポジティブに変える。そして、自分を見つめ直すきっかけを生む。アートと人との理想的な関係が、そこには存在している。

気候変動に対するポジティブな未来を創造するための無料ワークショップ「Power to Change」。子どもから大人までが参加したライブアートに特化されたイベント。

イギリス人アーティストのルバイナ・ヒミッドにインスパイアされたアートスペースで、家族連れで大量の木材とハンマー、のこぎり、ドリルなどの工具を使って、作品をつくる。完成後は、家族みんなで一緒に遊べるスペースとして開放。

2021年7月と8月に開催された、パフォーマンス作家・荒川医が手掛ける「Mega Please Draw Freely」という作品。参加者たちがタービン・ホールの床一面に、スケッチや落書き、絵を描くことで生まれる、生きた巨大なアート作品。

Curator Testimony

Mark Millerマーク・ミラー

Director, Tate Learning

2006年にヤング・ピープル・プログラムのキュレーターとしてテート・モダンに参画。国内外の若者のためにアートにまつわる創造的な学習プログラム、パートナーシップ、イベントなどを実施。

Fostering Personal Connections

人のつながりを育む

テート・モダンは、アートが私たちの生活のあらゆる側面に関わるものであることを気付かせてくれます。テート・モダンのタービン・ホールに佇むとき、私はいつも、自分がロンドンという大都市が創造的な可能性に溢れていると感じます。世界の現代アートにいつでも出合える身近さと、建築的なスケールの大きさという両軸を持つこの美術館は、たくさんの人々の大切な思い出を形づくってきました。来館者は、自分で好きなように館内を回ることができるし、キュレーターが考えたルートを辿ることもできる。この旅路はアーティストのアイデアを私たちに身をもって味わうことを約束してくれます。また、ロンドンに暮らす人々との強いつながりも大事にしてきました。それぞれの関係は常に前進し、今も変化し続けています。「UNIQLO Tate Play」はアートを通して人々が深くつながる試みで、今後さらに広がっていくと思います。

Musée du Louvre

©I.M. Pei / Musée du Louvre / Olivier Ouadah

Musée du Louvre Trivia

ルーヴル美術館は王室の宮殿として建てられ、8世紀にわたってフランスの歴史を見守り続けてきた。美術館として開館したのは、フランス革命後の1793年。写真左奥はその当時の様子を、フランス人画家であるユベール・ロベールが描いた作品。左写真は世界最高峰の美術コレクションのひとつといわれるルーヴルのコレクション。数千年前のものから現代に至るまで、アメリカからアジアに至る広域から集められた作品から成る。

©Hubert ROBERT, Projet d'aménagement de la Grande Galerie, vers 1798, circa 1798, oil on canvas, Musée du Louvre, Paris

©2010 Musée du Louvre (Angèle Dequier)

Partnership Between
Musée du Louvre and UNIQLO

2021年2月、ルーヴル美術館とユニクロが初めてのパートナーシップを締結する。ユニクロが支援する教育プログラム「ミニ・ディスカバリー・ツアー」は、週末、ミュージアム内の各拠点で専任スタッフが20分のミニツアーを実施。

©Mona Lisa – Portrait of Lisa Gherardini, wife of Francesco del Giocondo, Leonardo DA VINCI

2021年9月に発売されたUTとの初コラボコレクション。メンズのデザインはイギリスの巨匠グラフィックデザイナー、ピーター・サヴィルが担当し、唯一無二のデザインに仕上がった。

Navigator

Sarah Andelmanサラ・アンデルマン

Creative Director

「エコール・デュ・ルーブル」にて美術史を専攻。1997年にパリの伝説的ショップ「Colette」創業者。現在はクリエイティブ会社「Just An Idea」を主宰し、さまざまなフィールドの人と人をつなげる活動をしている。

An Art Museum Open to All

誰に対してもオープンな美術館

教育機関「エコール・デュ・ルーヴル」で美術史を勉強した私にとって、ルーヴルはなじみ深い場所です。美術館と同じ建物の中で勉強し、長い時間を過ごしたからです。

館内のショッピングモール「カルーセル・デュ・ルーヴル」ができたのも、その頃でした。ルーヴルと同じ建物の中にあるフードコートで、授業の合間にフレンチ・フライやマカロンが食べられるようになって、とてもうれしかったのを今でも覚えています。

私のこの体験は、ルーヴルという唯一無二の美術館が持つオープンさを的確に表していると思います。ルーヴルは、世界でも最も優れた芸術作品をいくつも所蔵する世界最高峰の美術館でありながら、同時にモダンで開かれたミュージアムでもあります。短期展示などを通して現代アートにもその門戸を開いています(フランス人アーティストのJRが行ったアートのパフォーマンスや、コートヤードで展示されたマウリツィオ・カテランの作品には、強い衝撃を受けました)。またアパレルメーカーともパートナーシップを提携するなど、「生活」そのものに対してもとてもオープンなミュージアムなのです。ルーヴルでファッション・ショーが行われたのも、重要な出来事でした。

ルーヴルで美術品を鑑賞する時間もですが、さまざまな時空を超えたコレクションもすばらしいものです。今日はエジプトにしようか? それともルネサンスにしようか? パリの街の真ん中で、チュイルリー公園やセーヌ川のすぐ近くで、これほど膨大な歴史に触れることができるという事実が、ここでの体験を特別なものにしてくれます。

訪れるすべての人が、歴史に触れる体験に感動すると思います。そしてその歴史は、2022年の生きた感覚を通してとらえられ、差し出されるものなのです。ルーヴルの今後も楽しみです。コレクション自体は古くなっていく半面、ミュージアムそのものはどんどん若くなっているように感じられます。

Partnership Between
Musée du Louvre and UNIQLO

2021年2月、ルーヴル美術館とユニクロが初めてのパートナーシップを締結する。ユニクロが支援する教育プログラム「ミニ・ディスカバリー・ツアー」は、週末、ミュージアム内の各拠点で専任スタッフが20分のミニツアーを実施。

©Mona Lisa – Portrait of Lisa Gherardini, wife of Francesco del Giocondo, Leonardo DA VINCI

2021年9月に発売されたUTとの初コラボコレクション。メンズのデザインはイギリスの巨匠グラフィックデザイナー、ピーター・サヴィルが担当し、唯一無二のデザインに仕上がった。

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