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私のユニクロ  
タイラー・ミッチェル

Illustration by Yoshifumi Takeda

「幸せのヒントは靴下から」

“Good Luck Socks”

Colorful 50 Socks

Selected by Tyler Mitchell

Text & Photography

Tyler Mitchell | タイラー・ミッチェル

Photographer, Filmmaker

1995年、ジョージア州アトランタ生まれ。ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツを卒業。2018年にアメリカ版『VOGUE』でビヨンセを撮影、同誌で初めて表紙を飾ったアフリカ系アメリカ人写真家として歴史に名を刻んだ。過去にはUNIQLO and JW ANDERSONのキャンペーンビジュアルを撮影したことも。

これは僕のラッキー・ソックス。飾り気がなくてシンプルだ。これを履くと、必ず何もかもうまくいく。半年ごとにソーホーのユニクロに出かけて、最新のカラーを買いだめする。特にこの一足はコーラル・ピンクの色合いが絶妙で、すごく気に入っている。写真を撮るときも、作品のどこかにピンクを入れるのが好きだ。鮮やかさが生まれて、生き生きするから。このソックスには、パンツは黒のクロップドチノ、靴はロートップのスケートシューズかブローグシューズを合わせる。僕は服を着るとき、いつも靴下から始める。下着より先だ。靴下はすべての基礎であり、自分と大地のあいだの柔らかなクッション―そう考えるのが好きだ。幸せな気持ちになる。僕を見た誰かが、足首にのぞく鮮やかな色を見て生命力を感じてくれたら嬉しい。黒い靴下じゃつまらない。せっかくだから、ピンクを履いたっていいじゃないか。固く考えずに、楽しもう。僕はアーティストだから、ルールは存在しない。今日はこのピンクの靴下で、明日はライム・グリーンの靴下でもいい。あさっては、マスタード・イエローかも。黒だけは絶対にない。足首に鮮やかな色をまとうのが、僕のトレードマークだ。それにこの靴下には無駄がなくて、その意味でも僕のライフスタイルに合っている。使うときにいちいち考えなくてもいい物が好きなんだ。究極的には、靴下に一番大切なのは機能性だ。このソックスは、そこをちゃんと押さえている。

私のユニクロ
吉本ばなな
「おそろい」
“Matching Shirts”
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