Ginza Trad

  • Photography by Kazumasa Harada
    Styling, Editing by Kyosuke Nitta
  • Hair & Make-up by Kentaro Katsu
    Special thanks for Shochiku Co., Ltd

ジャパニーズ・クラシックが今日も生き続ける街、銀座。
訪れたのは東京を拠点にする編集者、ベン・デイビス。
トラッドな装いで、襟を正してレポートする7つのGINZA。

Ben Davis |

ベン・デイビス

Editor, Researcher

Editor, Researcher

オーストラリア・パース出身。編集者・リサーチャーとして、2010年から東京を拠点に活動を開始。
英国発の国際情報誌『Monocle』をはじめ、様々な媒体で日本の魅力を世界に伝えている。
www.thewhitepaper.net

Kabukiza Theatre

歌舞伎座

4-12-15 Ginza, Chuo-ku, Tokyo

歌舞伎では、師の名前を継ぐことを襲名といい、表現の型も継承する独特の文化がある。伝統の型を守り、磨き上げることで、古典芸能は時代とともに発展を遂げてきた。それは今の5代目「歌舞伎座」にも息づいている。2010年の建て替え工事で建築家の隈研吾氏は、戦後60年愛されてきた4代目の外観をほとんど変えなかった。東京のシンボルを一新せず、いわば襲名したというところに銀座らしさを感じる。

舞台の幅も4代目を継承した。大間に敷かれた緋色の絨毯もそう。先代の歌舞伎座が開場したときに誂えられた絵柄を再現している。

最新の公演情報は公式HP「歌舞伎美人」から。www.kabuki-bito.jp/

最新の公演情報は公式HP「歌舞伎美人」から。www.kabuki-bito.jp/

Ginza West

銀座ウエスト

7-3-6 Ginza, Chuo-ku, Tokyo
OPEN 9:00-22:00, 11:00-20:00
(Saturdays, Sundays, Holidays)

習わしを受け継ぐことに美しさを覚えるのは「銀座ウエスト本店」の喫茶室も同じ。「後ろの人と頭がぶつからないように」とココア色のチェアは背もたれ高め。白のヘッドカバーは「男性のポマードで汚れるのを防ぐため」。卓上を彩る季節の花は「小原流」の先生によるもの。週2回取り替えられ、必ず花の名前のメモが添えられている。この日はダイヤモンドリリーとイタリアンルスカスがきれいだった。

1947年に創業。サクッと軽い口当たりのリーフパイは普遍的。トーストハムサンド(1,870円)で始まる1日は最高になる予感しかしない。

Ginza Takumi

銀座たくみ

8-4-2 Ginza, Chuo-ku, Tokyo
OPEN 11:00-19:00, CLOSED Sundays, Holidays

いつ訪れても発見と学びがあり、欲しいものに必ず出合うのが「銀座たくみ」。陶磁器やガラス、染織品や和紙、郷土玩具や世界各国のフォークアートまで揃う諸国民芸の宝庫で、柳宗悦ら民芸運動の主要メンバーが設立した1933年から今に至るまでクラフトショップの総本山であり続けるのは冷静に考えるとすごい。ちなみに毎回気になるのが天井に吊るされているかごやざる。ついつい手を伸ばしてしまう。

とりわけ何か欲しいものがあるわけではないのに、ふらっと訪れると何かしら買って帰る。この日は小鹿田焼の小皿と湯呑みを買った。

Nair’s Restaurant

ナイルレストラン

4-10-7 Ginza, Chuo-ku, Tokyo
OPEN 11:30-21:30, 11:30-20:30 (Sundays, Holidays),
CLOSED Tuesdays

もしこの店がなかったら、カレー好きの日本の食文化も、全国で巻き起こっている空前のスパイスカレーブームもなかっただろう。それぐらい大きな存在なのが「ナイルレストラン」。1949年にオープンし、日本で初めて本格インド料理を伝えた店であり、骨つき鶏モモ肉がドンとのった看板メニュー「ムルギーランチ」によって、カレーを混ぜて食べるカルチャーが普及した。1階正面のこの席で食べるのが好き。

「ムルギーランチ」(1,500円)のレシピは創業以来70年も変わっていない。食べ方にルールはなく、全体をとにかく混ぜるのみ。

Rengatei

煉瓦亭

3-5-16 Ginza, Chuo-ku, Tokyo
OPEN 11:15-14:30 (last order) and 16:40-20:30
(last order), CLOSED Sundays

銀座で洋食を。といっても「煉瓦亭」は肩肘張らないレストランだからギンガムチェックのシャツで大丈夫。オムライスやハヤシライスなど、誰もが知る定番洋食メニューの発祥がここといわれていて、その中でもまず食べるべきは元祖ポークカツレツ(2,000円)。フランス伝統の家庭料理「仔牛肉のコートレット」を豚肉でアレンジした逸品で、個人的には自然光が優しく差し込む2階窓側席でいただくのが格別。

ポークカツレツに千切りキャベツを添えたのも、パン皿にライスを平たく盛り付けて提供したのも「煉瓦亭」が元祖といわれている。

Kyukyodo

鳩居堂

5-7-4 Ginza, Chuo-ku, Tokyo
OPEN 11:00-19:00

紙製品とお香の老舗といえど、「鳩居堂」はいつ行っても新しい。ハガキだけでも常時200種類以上。季節によって商品がガラリと変わり、一筆箋も多種多様。包み紙を買うときも、壁一面にずらりと並んだ柄紙の中からコレだ!という1枚を選ぶのがたまらなく楽しい。3〜4階のギャラリーでは書にまつわる展示を年間80以上行っているそうで、1663年創業という長い歴史に甘んじない攻めのスタンスがいい。

午前11時のオープンに合わせて「鳩居堂」の前に行列ができるのも銀座らしい風景。書くという美しい文化は消えないでほしいと願う。

UNIQLO COFFEE

ユニクロコーヒー

12F Ginza Komatsu East Bldg., 6-9-5 Ginza,
Chuo-ku, Tokyo OPEN 11:00-21:00

銀座巡りでちょっと休憩するなら「ユニクロ 銀座店」12階に昨年オープンした「UNIQLO COFFEE」へ。シンプルで潔く、クオリティに妥協しないというユニクロの姿勢をそのまま投影したようなカフェで、ブレンドコーヒーは酸味が心地よく、希少性が高いゲイシャ種の豆を使ったハンドドリップコーヒーは香り高くて余韻までおいしい。「銀座ウエスト」に別注したバタークッキー(200円)と一緒に。

今年10周年のグローバル旗艦店。コーヒーは1杯200円から。1階に「UNIQLO FLOWER」を併設。LifeWearの世界観をフルで堪能できる。

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