京都ライフジャーナル

06.

4年じゃ足りない、京都。
合田紗也|石倉史子|田中弥玖
京都造形芸術大学 学生

合田紗也|石倉史子|田中弥玖

芸大生のファッション観と
話題を呼んだ〈HANAO SHOES〉

 北白川通りから京都造形芸術大学の大階段を登ると、学園祭終わりの解体作業に追われる学生たちで賑わっていた。芸術系大学とあって、少し奇抜な服装をした学生が多い。撮影のスタイリングを終えた3人の学生が、カメラの前に立つ。「シャツの肩が落ちてる感じが可愛い。ユニクロにもこういうのあるんだ」「ダウンジャケットのデザインがいい」「京都の冬は寒いから、“極暖”はマストだよー」。
 話を弾ませる彼女たちは、この大学に通う友人同士。普段の服選びの基準について聞いてみると、「自転車通学だから機能性重視」「それは絶対」と満場一致し、顔を見合わせて微笑んだ。もちろん芸大生ともあれば、服への気遣いは人一倍意識する。
 3人は現在4年生。卒業が近づく学生生活を「なんか、めちゃくちゃ忙しかったよね」と振り返る。
 一番の思い出は、草履や下駄に使われる鼻緒とスニーカーを組み合わせた〈HANAO SHOES〉の開発プロジェクトだという。2017年、大学内の劇場で開催された「都をどり」のウェルカムアートの一つとして展示した。その見た目のインパクトから「あの靴はどこで買えるの?」という問い合わせが殺到し、急遽ファッションブランドを立ち上げて商品化にまで至った。足掛け半年、企画からデザイン、製造や販売まで携わり、鼻緒の買い付けや構造の設計なども自分たちで行なったという。
「京都の伝統文化を再解釈し、全世界へ発信する」というブランドのコンセプト通り、まさに京都人の足元にあった伝統の見方を変えてみせた。〈HANAO SHOES〉のポスターが掲げていたメッセージは、“Old is New”。若い人に流行りを教えてもらうつもりが、かえって“古き”を教えられた気がする。

合田紗也|石倉史子|田中弥玖

第二の故郷を旅発つ前に
思い出を残したい

 忙しく大学の活動に打ち込んできた彼女たちだが、「今がいちばんノンビリしてる」そうだ。一方で「ちょっと焦りも感じてるんですよね」と、石倉さんはこぼす。「学校の活動じゃないところに、やり残したことがある気がして」。
 人口の10人に一人が大学生といわれる京都。彼らの多くが、4年後には別の場所で暮らしている。撮影に協力してくれた3人も春には就職し、京都を出ていく予定だ。人生という単位でみれば「通過地点」ともいえる短い時間。それでもこの4年で京都が大好きになったという。京都の印象を聞くと、「“第二の故郷”って感じです」と田中さんが答えた。石倉さんと合田さんは、「急にかっこいいこと言わないで」と茶化しつつ、「でも、すごくわかる」と頷く。
 4年暮らせば、4年じゃ足りないと感じてしまう街、それが京都。石倉さんの何気ない言葉が印象的だった。「残りの時間、なにかを取り戻すように、とにかく遊んでる」。きっと同じような気持ちが、この街にはずっとループしているのだろう。

合田紗也(ごうだ・さや)
石倉史子(いしくら・ふみこ)
田中弥玖(たなか・みく)

京都造形芸術大学に通う4年生。合田さんと田中さんは、空間演出デザイン学科。石倉さんは情報デザイン学科。いずれも京都府外出身。所属する学科の異なる3人が出会ったのは、取材場所となった大学内のカフェのプロデュースがきっかけだった。

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ユニクロ 京都河原町店

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通常営業時間:11:00~21:00

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