数あるフリースアウターの中でも、ファーリーフリースに求められるのは、“可愛い!”という直感的なフィーリング。なので、生産チームは、毛足の長さと硬さが異なるフリースのサンプルを毎日着て、“可愛い!とは何か?”を議論し続けました。これはモコモコ感が違う、あれはふわふわがちょっと足りない、と繊維開発の専門家を交えて1年ほど“可愛い!”の研究に費やし、2013年に満を持してファーリーフリースがデビューしました。(担当スタッフの家にはフリースが山積みだったというのはここだけの話)。
ただ、販売から3年間は、毛切れや毛抜け、毛並みのヘタレなどの問題が山積み……。そこから、“可愛い!を長く”というのがチームにとって最大のテーマになりました。思わず頬ずりしたくなるような滑らかさと上品な光沢感がありつつ、長く着られる耐久性も備えている究極のフリースを届けたい。そんな作り手の思いと、地道なトライ&エラーの蓄積が、ぱっと見ではわからない細部に詰まっています。リリースから今年で25周年を迎えたフリースは、まだまだ進化の途中。来シーズンは、またちょっとアップデートしているかもしれません。