デザイナーインタビュー

デザイナーインタビュー

2023年秋冬コレクションのテーマは、前シーズンに引き続き、クラシックな“ブリティッシュ・プレップスタイル”とイギリスの大学の伝統的なスタイルを取り混ぜ、そこにモダンな解釈を加えたものとなっています。このテーマをどのように選び、LifeWearと融合させたのですか?

イギリスの伝統と、歴史を感じさせる大学の雰囲気を取り入れたアイテムを作るというアイディアに強く惹かれました。それに加えて、田園地方や海岸沿いで着るようなエッセンシャルなアイテムにも目を向けて、よりモダンに、JW ANDERSONらしい解釈を加えてアップデートしました。

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今回のコレクションで取り入れた新たなシルエットやパターン、テクニックなどについて教えてください。

機能性素材を大きな強みとするユニクロとのコラボレーションでは、UNIQLO and JW ANDERSONのワードローブをさらに進化させ、私たちのデザイン要素と融合させる試みを続けており、今季もソックスの糸にヒートテックを使用しています。その他の特徴的な素材としては、ユニクロでも人気の高いスフレヤーンを使ったニットウェアもつくりました。

今回はニットウェアに焦点が当てられていますね。今シーズンのニットウェアの特徴について教えてください。

今回のニットウェアには、季節感あふれるカラーパレットを用いました。また、クラシックなシルエットのセーターに、遊び心のある動物モチーフを組み合わせたアイテムも登場しています。

ヒツジやリス、フクロウ、カタツムリなどの可愛らしい動物モチーフを取り入れた背景には、どのようなインスピレーションがあったのでしょうか。

このコレクションのインスピレーションのひとつに、イギリスでのロードトリップというアイディアがあったので、イギリスの自然の中でよく見かける動物を使おうと考えたんです。そこでニットウェアや、コレクションの定番でもあるソックスなどのアイテムに、このような動物のモチーフを取り入れました。

今回のコレクションで一番お気に入りのアイテムはどれですか? ご自身で着るなら、どんなスタイリングをしますか?

お気に入りのひとつは、オーバーサイズのトレンチコートです。伝統的なチェックのプリントなので、ややオーバーサイズにすることでモダンなテイストを加えました。温かいニットの上に羽織ってもいいですし、トラディッショナルなテイラード・シャツと合わせてもいいでしょう。それから、トグルボタンのついたウールブレンドダッフルコートも気に入っています。定番的なアイテムですが、シェイプが独特なんですよね。

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本コレクションの撮影では、大学時代の友人と久しぶりに再会して週末の旅行に出かける、というテーマが設定されていました。イギリスでの週末に出かけるおすすめの場所はありますか? ジョナサンさん自身は、週末はどのように過ごしますか?

イギリスの海岸沿いや、田園地方に出かけるのが好きです。特に、ノーフォークの海岸にある自宅に滞在することが多いです。散歩をするのにぴったりな場所で、ペースがゆっくりしていて静かなので、考えごとをするための気持ちの余裕を持つことができます。そこから、いつもたくさんのインスピレーションを得ています。