難民女性への自立支援活動

仕事があれば、新しい暮らしへ踏み出せる。

ユニクロは難民の方々に衣料支援をする中で、自分で生活を営んでいくための自立支援が必要だと気がつきました。2016年からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に3年間で1000万ドルの支援を開始し、うち550万ドルを自立支援プログラムに拠出しています。縫製技術の向上を目指したプログラムを通じて、収入を得るスキルを身につける事が、彼女たちの生きるチカラにつながると考えています。

2017年 UNIQLO UPCYCLING

オランピア ル タン トートバッグ

UPCYCLINGとは、廃材や使わなくなったものを価値のあるものに変えて、再利用し、循環させていくことです。店舗で発生するデニムなどの裾上げ後の廃材を利用して、価値あるものを産み出していく新しい取り組みが始まりました。



2016年 オランピア ル タン トートバッグ

ユニクロは、フランスの高級ブランド、オランピア ル タンとコラボレーションし、マレーシアで生活する難民女性の方々に、バッグにつけるワッペンの刺繍を担ってもらうプロジェクトを実施しました。刺繍の作業を通じて、生活に必要な収入を得るためのスキルを身につけることも、彼女たちの生きるチカラにつながると考えたからです。限定販売された2000個は完売し、収益はすべて、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通して難民の自立を支援する活動にあてられました。



オランピア・ル・タン

デザイナーとして、できることを続けたい

デザイナーであるオランピア・ル・タンもプロジェクトへの参加が大きなヒントになったと語ります。「私がユニクロと仕事をしようと思ったきっかけは、ユニクロがUNHCRと協力し、衣料支援や難民雇用などの難民サポートに真摯に取り組んでいる事を知ったからです。このプロジェクトを通じて、彼女たちが仕事を得るきっかけとなるスキルを身に着け、将来の自立支援につながれば、こんなにうれしいことはありません。私は世界に目を向け、インドの刺繍やボリビアのニッティングなど、手工芸の伝統が残る地域の人々と仕事を重ねてきました。ただ、難民の人たちと一緒に作り上げるという発想は私にはありませんでした。今回、ユニクロと一緒にやってみて本当にすばらしいことだと思いました。今はデザイナーとして、私にできることをするしかない。美しいドレスを作って誰かを幸せにすることができるなら、私はそれを続けます」



オランピア・ル・タン

マレーシアのNGO団体

もの作りを通じて、自活の道を切り拓く

現場での作業を支えたのが、マレーシアのNGOソーイスト・ネスト(縫い手の巣)。刺繍やビーズ細工などの手工芸の技術を伝授し、難民の生活支援を行う非政府組織です。同NGOのノーア・ハニザ・ラムリさんは語る。「アフガニスタンから逃れてきた姉妹、ラティファとマソウマは、プロジェクトで刺繍の腕をあげ、もの作りの喜びも分かち合うことができました。今回のユニクロのようなプロジェクトがあると、難民たちは新たな技術を身につけ、収入の道を探すことができるようになります。参加者の中には、顧客の要求に沿った品質の製品を作ることなど、良い労働規範をユニクロから学んだと話す人もいました」
ソーイスト・ネストも今回のプロジェクトには確かな手応えを感じています。

上記の内容は、雑誌「考える人」2016年春号に掲載された記事を一部抜粋・転載しています。©新潮社


現在この商品の販売は終了しております。



Top